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2000年12月18日のトップニュース
幼児誘拐犯を逮捕
高速道上
携帯で現金投棄を指示
華人系電気会社社長の幼稚園児の息子を誘拐し、四万ドルの身代金を奪った四人組の誘拐犯の主犯がジャカルタ警視庁に十六日、逮捕された。犯行グループは電気会社の従業員。現金の包みを高速道上から投げ捨てるよう携帯電話で指示するなど、インドネシアでは珍しい知能的な犯行だった。ジャカルタ警視庁は、共犯の三人の行方を追っている。
七日に発生した幼稚園児誘拐事件を捜査していたジャカルタ警視庁捜査課は十六日、華人の電気会社社長ハン・ジンさん(三九)の息子、ニコちゃん(四つ)を誘拐した疑いで、主犯格のア・ミン容疑者(三二)を、ハヤム・ウルック通りの自動車修理工場で逮捕した。
発表によるとニコちゃんは無事解放された。
ティト・カルナフィアン捜査局長によると、犯行グループの四人は、ニコちゃんの父ハン・ジンさんが経営する電気製品会社の社員だった。バクチで多額の借金を背負い込み、誘拐を思い立ったという。
ア・ミン容疑者はニコちゃんが通う北ジャカルタ・プルイットの幼稚園で待ち伏せ、帰宅時間などを綿密に下調べした。今月七日、ア・ミン容疑者はニコちゃんを迎えに来た家庭車の運転手に「社長の親せきの者だが、息子を連れてくるよう社長から頼まれた」とだまし、ニコちゃんを自分の車に乗せた。
ニコちゃんを西ジャワ・グロゴルに連れ出し、待機していた三人にニコちゃんを預けた後、ジャカルタに戻り、ハン・ジンさんに携帯電話で身代金を要求。
ア・ミン容疑者は最初十万ドルを要求。交渉でまとまった四万ドルの現金をスカルノ・ハッタ空港に向かう高速道に運ぶよう携帯電話で指示した。車で走行するハン・ジンさんの携帯電話に「そこで止まれ。高速道の塀の隙間から、カネを外に投げろ」と命じ、ア・ミン容疑者は現金を回収して逃走していた。警察はア・ミン容疑者がハン・ジンさんにかけた携帯電話の番号を割り出し、社員の犯行と断定した。
黒澤明の映画「天国と地獄」で、新幹線から現金投下を電話で指示した手口に似た知能的な犯行に、警察は舌を巻いていた。
ハン・ジンさんはレコード会社で成功した華人実業家ニョ・ベン・セン氏(故人)の息子で、ニコちゃんはその孫に当たり、華人社会では金持ちで知られる一家という。
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