ホーム
2000年12月11日のトップニュース
地方情勢が悪化
アチェ州知事宅に手りゅう弾
大統領の訪問を牽制か
九日午後七時十五分ごろ、アチェ特別州の州都バンダアチェにあるアブドゥラ・プテ知事宅に、何者かが手りゅう弾を投げ付け、爆発させた。邸内にいた西アチェ県公共事業事務所の所長とその運転手が負傷したほか、駐車してあった車の窓ガラスが粉々になるなどの被害があった。アブドゥルラフマン大統領は、アチェの分離・独立運動への対策として十九日、州都バンダアチェを訪問し、同州でのイスラム法(シャリアー・イスラム)施行を宣言するとともに、一千億ルピアの人道援助を正式に発表する予定だが、治安部隊とゲリラの衝突はかえって激化している。
目撃者によると、青いキジャンに乗った武装集団は知事宅の前で車を止め、自動ライフルを乱射しながら、手りゅう弾を邸内に投げ込み、車で逃げ去った。
知事宅には、アブドゥラ知事とともに公用でバンダアチェを訪問していたヌルマフムディ林業相が滞在していた。
一方、地元紙スランビ・インドネシアによると、同日午後四時半ごろ、北アチェ県のアルーバロで自由アチェ運動(GAM)ゲリラが国軍兵士二人を襲撃、一人は撃たれて死亡、もう一人は重傷を負った。
同県タナルアスでは午後四時十五分ごろ、GAMゲリラが米国石油会社のエクソンモービル社が所有する倉庫を襲撃し、倉庫を爆発・炎上させた。
アブドゥルラフマン大統領は、十九日にバンダアチェを訪問、同州でのイスラム法の施行を宣言する。 さらに、アチェでの洪水被害に、政府予算から一千億ルピアの特別支出を正式に発表する。
治安部隊は約二千五百人を動員して式典を警備する。
シハブ外相によると、約三十カ国のイスラム諸国大使が列席する予定だが、ラマダン(断食月)中にもかかわらず治安部隊とゲリラの衝突が激化しており、出席を見合わせる大使が続出しそうだ。
今年、市民676人が死亡
アチェの人権団体によると、アチェ特別州では今年に入り、治安部隊とゲリラの衝突に巻き込まれるなどして一般市民六百七十六人が死亡した。市民の死者数は、この十年で最大という。
同団体は、ほかに警察・国軍兵士百二十四人、分離・独立派ゲリラ四十一人が死亡したとしている。
人権活動家3人処刑か
米国の人権NGO「人権監視団」と国際アムネスティはこのほど、アチェ特別州でデンマークの人権団体の現地スタッフとして人道支援に当たっていたインドネシア人活動家三人が、治安部隊に拷問、射殺されたとして非難声明を出した。
声明によると、殺された三人の活動家は六日に州内を車で移動中、治安部隊に停止させられた。その後、連行されて拷問を受け、射殺されたという。
アチェ州警察のクスビニ・インバル報道官は、自由アチェ運動(GAM)のゲリラが警察の仕業と見せかけるために三人を殺したとして、声明の内容を否定した。
Copyright © 2000 PT. BINA KOMUNIKA ASIATAMA, BYSCH
All Rights Reserved.