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爆竹遊び、夜毎の騒音

州当局は監視を強化
経済危機の憂さ晴らす?

 ラマダン(断食月)に入り、全国各地で爆竹遊びが盛んになっている。夜空に炸裂する爆発音は、夜毎に激しく、経済危機の二年間の憂さを晴らすかのように騒々しい。事故を心配したジャカルタ特別州のスティヨソ知事は、爆竹の販売を規制し、子供たちにけがのないよう指導することを決めた。

伝統の季節労働

 ジャカルタ最大の爆竹市場として知られるタナアバン市場には、約三十の爆竹の露天商が軒を連ねている。長さ三センチほどの小さな爆竹から、空中に飛び出すロケット型、花火など数十種類が所狭しと積まれている。

 百個セットで千五百ルピアから数万ルピアまで、爆発力やサイズによって値段はさまざまだ。

 首都圏で販売されている爆竹は、主にタンゲランのイェタケ村、ボゴールのパルン・パンジャン村で製造されたもの。トラ印のチルボン産、中国製の輸入品などもあるが、国産に比べ、量は少ない。

 固く巻いた新聞紙に火薬を積めこみ、先端に導火用の色付き火薬を塗りつける作業は、季節労働として、代々受け継がれているという。

 パルン・パンジャン村で働いたことがあるフィルマンさんは「ラマダンが近づくと、村中の家が爆竹作りに励む。もう何十年も続いている」と語る。

規制強化で闇取引

 雑貨屋では、店頭に爆竹コーナーを設け、年末の書き入れ時に備えて大量の爆竹を仕入れ、万全の体制だ。しかし、今年は昨年に比べ、当局による規制が厳しく、直径十数センチもあるような大きな爆竹や、大量の商品を山積みしていると、警官に押収されるという。

 昨年、爆竹の卸商が軒を並べていたコタ駅近くのパサール・パギでは、違法の爆竹商人が標的となり、商品に火が付けられ、露店が焼失する事件が起きた。今年は一軒しか営業しておらず、マンガドゥア地区へ一部の卸商が移動している。

 マンガドゥアのある爆竹業者は「規制が厳しくなった分だけ、闇商売が盛んになったともいえる。パサール・パギの露店数は激減したが、頼めば大量の爆竹を仕入れることも可能だ」と語っていた。

 中国起源の爆竹は、獅子舞などとともに、華人の間で引き継がれてきたが、かなり古い時代から、イドゥル・フィトリ(断食月明けの大祭)や旧正月などに、若者の間で盛んになった遊びの一つ。

 爆竹の音が魔除けになると信じられているが、深夜、早朝を問わず、車や家屋に投げつけるいたずら者も多く、騒音を嫌う市民からの苦情もある。

 ジャカルタ州の条例では禁止されているが、爆竹製造の季節労働を禁止するわけにもいかず、事実上、野放しになっている。年々、死傷事故も増加しており、ジャカルタ警視庁は、犯罪が増加する年末警戒に併せ、マナーの悪い爆竹遊びを厳しく取り締まるという。(2000年12月6日掲載)


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