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国内初のバービー人形

第1号はミナンカバウ
年末商戦でヒット狙い

 世界の人形愛好家に絶大な人気のバービー人形インドネシア・バージョンが、国内で初めて登場した。世界最大の玩具メーカーである米マッテル社の子会社マッテル・インドネシア社が、年末商戦めがけて製造し、全国二百カ所のショッピング・モールや玩具店などで一斉に売りに出した。

 バービー人形のインドネシア版第一号は、西スマトラのパダンを中心に住むミナンカバウ族の民族衣装を身に付けた人形だ。

 お皿を回して踊る伝統舞踊「タリ・ピリン」を舞う踊り子の姿で、衣装はあでやかな黄色。タクルアックと呼ばれる頭飾りをかぶっている。

 インドネシアの民族は三百を超える。その中から選んだ、さまざまな民族の衣装を着たバービー人形のモデルのコンテストを開き、第一位になったミナンカバウの人形を基に商品化した。

 バービー人形は、インドネシアでは一九九二年から製造されているが、欧州やアジア向けの輸出品。国内販売はこれまで、輸入していた。

 通貨危機で低迷していた消費が、年末に拡大するのを見越したマッテル・インドネシア社が製造を決め、エムウェイ・ムリア社が代理店となって全国販売を展開した。

 エムウェイ社のハンガ営業部長は「計画は二年前からありましたが、国内向けは初めてなので、準備に時間がかかりました。市場の反応がよければ、ミナンカバウ以外の伝統衣装のバービーを製造します。消費拡大の刺激になるといいですね」と語った。

 大手小売業のメトロポリタン・リテールマート社は今月二十六日までの日程で、クリスマス、レバラン向けの衣料品、装飾品の展示即売会をホテル・ムリア内で開催中。この会場で、ミナンカバウ人形が初めてデビューした。

 インドネシア領だった東ティモールを含むインドネシア二十七州の民族衣装を身に付けたバービー人形も展示されている。

 ただし、男女一組、二十七カップルの人形は、マッテル・インドネシア社が、将来、製造販売するかもしれない人形のモデル。

 クリスを腰に差した西ジャワ、色鮮やかな布をまとった東ヌサトゥンガラ、西洋風のドレスをまとった北スラウェシ、伝統舞踊「レオッグ」のお面をかぶった東ジャワ、茶色のバティックを巻いたジョクジャカルタなど、インドネシアがいかに多様な民族で構成されている国であるかを、改めて認識させてくれる。

 百万ルピア近くするハナエモリ・バージョンや松任谷由美バージョン、着せ替えセットなども販売されている。

 エムウェイ社から派遣されている販売員のデウィさんは「インドネシアの伝統文化を知る一つのきっかけとして興味を持ってもらえればと思います」と語った。

 ミナンカバウ人形の値段は十二万九千ルピア。プラザ・スナヤン、ブロックMプラザ、ポンドック・インダ・モールなどでも発売されている。(2000年12月5日掲載)


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