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27日からラマダン入り

クリスマスや断食明け、年末に超大型休暇
宗教団体は和解の会合
庶民「物価高が心配」

 イスラム教徒にとって一年で最も重要な行事であるラマダン(インドネシア語ではプアサ、断食)が週明けの二十七日から始まる。ナイトスポットの営業論争に見られたように、今年のラマダンは、イスラムの戒律を求める声が出る一方、断食中の政争を避ける動きがあり、ラマダンを神聖視する人々の気分がやや強まっているようだ。断食明けのレバランは、クリスマス、年の瀬と重なり、物価高を心配する庶民の声も聞こえてくる。

 二億二千万人の国民の大多数を占めるムスリムが、陽が出ている間は食事を断ち、静粛で聖なる日々を一カ月過ごすのは、マホメットの教えを学び、自己修練の機会とされるが、「プアサの後は健康になる」という人も多い。

 今年の特徴は、断食明け(十二月二十七日)が、クリスマスの直後なので、二十四日(日曜日)のイブを挟んで二十八日まで連休があり、職場によっては、三十日(土曜日)から元日にかけての新年の休みがあることだ。通貨危機後の二回のラマダンに比べ自由化ムードと消費ムードが重なり、この大型連休を海外やバリ島などで過ごす富裕層が増えそうだ。

 断食の期間は十一月二十七日から十二月二十六日までだが、ナフダトゥール・ウラマやムハマディアなどイスラム団体がそれぞれに月の満ち欠けを観察して正式の期間を決め、宗教省が各団体の意見を聞いて決定する。

イスラム色を重点に プラザ・スナヤン

 ショッピング・モールのプラザ・スナヤンでは、断食の一カ月、クリスマスを祝う期間は短めに設定し、イスラムにちなんだイベントを増やすという。また、二十一世紀を迎える特別企画も予定している。

 内装はイスラムにふさわしく飾り付け、中央アトリウムではピアノ三重奏によるイスラム伝統音楽やクラシック演奏のBGMが流れる。

 十二月十六日夕にはインドネシア人デザイナーによるイスラムを基調としたファッションショー、十七日夕にはトワイライト・オーケストラによるイスラム楽曲の演奏があり、レバラン(断食明け大祭)に向けて雰囲気を盛り上げる。

 二十三日から二十五日はクリスマスの飾り付けが加わって、いっそう華やかになる。二十五日には子供たちのコーラス隊がクリスマスソングを歌う。

 プラザ・スナヤンを運営するスナヤン・トリカルヤ・スンパナ社の大石修一マネジャー(四一)は、「クリスマスと重なるので、多面的な商戦の機会にもなり得るが、今年はイスラムに対する敬意と敬愛の気持ちを込めた企画に力を入れた。クリスマス・イブ前後の休日以外は、イスラム色のイベントを増やし、国民的行事である断食に完全にイクット(従う)します」と語っている。

和解の集会開く

 ラマダン入りを控え、東部ジャワで対立を強めているナフダトゥール・ウラマ(NU)とムハマディアは二十四日夜、スラバヤで、合同の祈祷集会を開いた。

 東ジャワは大統領の出身母体であるNUの拠点。ムハマディアのアミン・ライス国民協議会議長が、東ジャワを訪問しようとした際、NUの青年団体のデモが起きている。

 祈祷集会は、ラマダン入りに当たり、両派の緊張を和らげようとするもので、両派の幹部が最近ジャカルタで会談し、開催を決めた。

デモ中止呼びかけ

 宗教を担当する国会委員会のマルフ・アミン委員長は二十四日、ラマダン期間中、政治家は争いを起こす問題発言を自制し、民衆もまた争いやデモなどを避けるよう呼びかけた。

 マルフ委員長は「民主主義を減じることなく、政治家から民衆まで全員がラマダンを尊重するよう求める」と語った。

 トルハ・ハッサン宗教相も「イスラム教徒がラマダン期間中のナイトスポット閉鎖を求めるのは自然なことだ。労働者に有給を与えて閉鎖するのが良い解決策だ」と語った。(2000年11月25日掲載)


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