移籍の2人に聞く AKB48→JKT48 仲川さん「アジア1の女優目指す」 高城さん「がむしゃらさ学びたい」

 日本の若者が「内向き志向」との声も上がる中、前例のないアイドルの「海外留学」が始まる。1日付でAKB48からJKT48に移籍した高城亜樹さん(21、ニックネーム・あきちゃ、以下亜)と、仲川遥香さん(20、ニックネーム・はるか、同遥)。インドネシアで何を学び、インドネシア人メンバーに何を伝えていくのか。2人に心境を聞いた。(聞き手・田村慎也、写真・堀之内健史)

 ―移籍した今の気持ちは
 亜)これからどうなっていくかというワクワク感がある。AKBでやってきたことを伝えたい気持ちがあって来たが、今はJKTから学べる点も多いと感じる。パフォーマンス、トークなどはAKBが年数を積んでいるが、JKTには、がむしゃらな感じ、一生懸命さ、作られていない美しさがある。自分も身につけたい。
 遥)JKTと一緒にがんばっていきたい。言葉が通じず、何もわからない状態だが、自分がどれだけできるか試したい。言葉の壁は厚いと言うけど、顔や体で表現すると、学べることも多く、メンバーから「それはこうだよ」と教えてもらえる。日イの文化を教え合う環境にできたらいいな。
 
 ―JKTとAKBの違いは
 亜)目指すものは同じで似ている。言葉が違うだけ。AKBと違うということで、まだ困ることはない。
 遥)公演やレッスンが始まったら、違うと感じる点が出てくるのかもしれない。

 ―インドネシアで気になっていることは
 遥)ファンのノリが良くて、名前をたくさん呼んでくれる。恥ずかしがらずに、「好き」と来てくれてうれしい。もっと交流したい。
 亜)生放送に初めて出たが、時間にアバウトでびっくりした。番組の企画でメンバーが作ったバリ料理を食べ、とても辛かったが、おいしかった。

 ―活動で不安なことは
 遥)周りから、不安でしょうと良く言われるが、全然ない。生活を始めたら何ができるかとか、メンバーの家でお泊まり会とかできるかとか、日本に帰った時にみんなどんな反応するかとか、楽しみなことばかり。
 亜)私は人見知り。言葉が通じず、最初は怖がられることがあるかもしれない。相手から来てもらえると抵抗はないから、ファンに私のことを知ってもらいたい。

 ―2人とも女優を目指している。ジャカルタでの活動の位置付けは
 遥)言葉が話せるようになったら、ドラマや映画にも出られる。目指すのはアジアナンバー1の女優。英語も加えると、いろいろな国の作品に出演できる。まずジャカルタで頑張りたい。
 亜)自分の価値観を広げるために何をすべきか考えた。自分で体験しないと、良い演技ができないこともあると思う。リアルに演じられるよう、20年後、30年後のためにと思い、ジャカルタに来た。

 ―在留邦人にメッセージを
 遥)日本から来た仲間。落ち込んだり、へこんだりしたら、私たちに会いに来て元気になってほしい。近いうちに私たちも出るのでぜひ、劇場に来てほしい。
 亜)ジャカルタに行った人にしかわからないような気持ちを共有したい。私たちが日本から来ることで、日本の懐かしさを味わってもらえたらうれしい。インドネシアにいる日本のみなさんと一緒に頑張っていきたい。

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