物流サポートに新拠点 安田倉庫 マルチサラナと現法開所

 安田倉庫は10日、現地法人「安田ロジスティクス・インドネシア」の開業式典を開いた。2012年にジャカルタ特別州に駐在員事務所を設立。東南アジア圏の物流サポートに注力してきた。事業拡大を目指し、1年半かけて現法を設置。安田倉庫が67%、地場物流のマルチサラナ・バフトラマンディリが33%出資する。
 国際海上、航空輸送や通関、国内配送といった一貫輸送を手がけるほか、設備の据え付けや貨物の一時保管など幅広いフォワーディング業を展開していく。
 近年、インドネシアへの進出が多い物流業の同業他社との差別化について、安田倉庫は「日本向けのスーツの輸送に強みがある。国際輸送中に落下しない構造のコンテナ内のハンガー設備で、日本では特許を取得している」としている。スーツ輸送では、多くの日系縫製メーカーの輸送業務を受託しているという。
 安田倉庫本社の藤田久行社長は中国とベトナムに続くアジアでの現法設立について、「ことしは日本とインドネシアの国交樹立60周年。節目の年に開業できたことを感謝したい」と話した。
 マルチサラナは1993年に設立。ジャカルタ、チカラン(西ジャワ州)、カラワン(同)などの工業団地エリアをカバー、140台を超える車両を持ち、輸出入貨物の物流に強みを発揮している。同社の吉田稔最高経営責任者(CEO)は共同出資について「日本の企業に認められたということで光栄であり、うれしく思う。当社のインドネシアでのノウハウを活用していただきたい」と話した。(平野慧、写真も)

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