アジア大会会場、完成間近 海外メディア視察

8月開幕のアジア大会各会場の完成が間近に迫っている。アジア大会組織委員会(INASGOC)は2、3両日、中央ジャカルタ区のホテルにロイター通信など海外メディアを招待しての大会規定などのブリーフィングとメーン会場の一つとなるジャカルタ各地の競技場視察ツアーを実施、25カ国・地域から25メディア80人、現地メディア98人の計178人が参加した。参加者からは、本番時の会場アクセスやメディアセンターの設備について不安視する声が目立った。
     
 ブリーフィングでは、INASGOC各部署の責任者が、本番での実施競技や各競技施設、空港到着からホテルまでの移動、メディア登録、交通サービス、フォトサービスについて説明後、伝統竹楽器のアンクルンやインドネシア料理などでもてなした。
 渋滞が懸念される各会場へのアクセス面では、学校を休みにしたり、企業の就業時間を早めたりする方針をあらためて説明。各メディアには専用バスのほか、大会スポンサーのグラブのオンライン配車サービス、公共バスとしてトランスジャカルタが案内された。
 参加者からは、選手用バスにつく警察の先導を、メディアにもつけてほしいとの声があったが実現には至らなかった。グラブについては「英語を話せる運転手がどのくらいいるのか」との質問も。宿泊先ホテルから各会場を結ぶシャトルバスも本数の説明がなく、「レンタカーを借りた方がいいのかなど、スケジュールを立てづらい」と漏らす参加者もいた。
 選手村では、部屋が「リオ五輪よりも小さい」「1部屋は3人だがスーツケースを広げられるか」などの質問が飛んだが、担当者は「広さなどは全て規定通り」と返答。ジャカルタ特別州内の競技会場について、全体の進ちょく率は約75%に達したと説明。6月末に全施設が完成する見通しだ。
 東ジャカルタ区プロガドゥンの自転車競技場フェロドロームでは、3月中旬にドイツからシベリアンウッドを輸入し、ドイツの専門業者18人が4月末の完成を目指してトラックの建設作業を進めている。全体は5月上旬に完工予定。
 馬術場の進ちょく率は95%。156馬を収容できる東南アジア最大規模(施設責任者)の2階建て待機場もお披露目された。5月末の完成を目指し、国際獣疫事務局(OIE)から馬疾病清浄地域(EDFZ)の認証取得や競技場に敷く砂を混ぜる作業を進めている。
 アジア大会は8月18日〜9月2日に開催される。ジャカルタと南スマトラ州パレンバン市をメーン会場、サッカー競技が実施される西ジャワ州バンドンなどがサブ会場となる。競技数は全40競技67種別463種目で確定した。(中島昭浩、写真も)

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