また教会襲撃 南スマトラ州 壁を破壊、焼けた跡も
南スマトラ州オガンイリル県のカトリック教会「サント・ザカリア」が8日未明、何者かに襲撃され、外壁などが壊された。人的被害はなかった。県警は複数人による犯行とみて捜査している。教会襲撃はジョクジャカルタ特別州で2月に起きた事件に続き、少なくともことし2件目。ドゥティックコムなどが伝えた。
同州のアレックス・ヌルディン知事は8日の記者会見で、教会襲撃を非難し、迅速な犯人逮捕を求めた。
報道によれば、事件発生は8日午前1時ごろ。教会の外壁や扉、窓ガラスが破壊され、中にあったキリスト像や椅子なども傷つけられた。一部設備に焼けた跡があり、放火を試みたとみられる。
警察は現場から破壊に使用したとみられるハンマーを押収。盗まれたものはななかった。不審な6人組がオートバイで教会に来ていたとの情報もある。
教会は2000年に完成、改修工事を終えて4日に再開館したばかり。警察の調べでは、近隣住民らとのトラブルはなかった。
カトリック教会をめぐっては、ジョクジャカルタ特別州スレマン県で2月中旬、日曜礼拝中の教会に男子大学生が押し入り、刃物で神父らを切りつける事件が起きた。ウィラント政治・法務・治安調整相は、ジョクジャカルタの事件の容疑者はテロ組織の一員だったとの見方を示した。(木村綾)