州のお墨付き得た? 南ジャカルタ区ムラワイ 「営業許可横断幕」が物議 露天商ら掲示するも撤去
南ジャカルタ区クバヨランバル地区ムラワイの露店街に、ジャカルタ特別州政府から正式に営業許可を受けたかのように見せる横断幕が掲げられ、物議を醸した。1月下旬に掲示されたらしいが、地元メディアの報道で話題になり、2月末に急きょ撤去された。
問題の横断幕は、露天商らが製作した。アニス州政の公約でもある小規模ビジネスの支援制度「OK—OCE」の文字列が記され、あたかも州の支援を受けているかのような印象を与える。
同制度の適用を受けた場合、店舗など場所の提供、ビジネスのアドバイス、研修、資金調達のあっせんを受けられるが、横断幕を掲げた露天商らは適用対象外で営業許可も取得していなかった。
露天商は地元メディアの取材に対し、「支援制度を始めたサンディアガ・ウノ副知事が露店を訪れた際、われわれと話をして、許可されたと思った」と弁明している。
これに対し、サンディアガ副知事は「(露天商らに)支援制度に参加しようと声をかけたが、まだ参加していない。彼らが参加したいなら機会を開く」と述べた。
問題となった露店はムラワイの二つの通り沿いに20ほど並ぶ。時計やサングラスを販売するプルワディさん(50)は「ここで20年間、露天商をしてきた。OK—OCEに参加し、公的に認められタナアバンと同じように支援を受けることができれば」と話した。(上村夏美)