全競技の試合開始 日本選手も登場 アジア大会テストイベント

 アジア大会テストイベント4日目は11日、各会場で全8競技が行われ、重量挙げの女子48キロ級でリオデジャネイロ五輪銀メダルのスリ・ワフユニがトータル187キロで優勝した。日本もアーチェリーとボクシング、バレーボール競技に登場した。
 重量挙げのインドネシア代表はこの日、男女合わせて全8種目中5種目を制した。ディルジャ・ウィハルジャ・コーチは試合後、「アジア大会や東京五輪では、日本や北朝鮮、ベトナム、タイがライバルになってくる」と語った。
 アーチェリーは個人戦が行われ、女子は安久詩乃がベスト8に進出するも、台湾の選手に敗退した。 同競技最年少出場の15歳の渡邉麻央は、2回戦で安久に敗退。中村美優も2回戦で敗れた。 男子の3選手はいずれも1回戦で敗退した。
 ボクシングの坪井智也は1回戦でフィリピン選手を判定で下し、準決勝に進んだ。女子フライ級の和田 まどかは1回戦敗退。バレーボールは1回戦が行われ、日本が出場した。(中島昭浩、大野航太郎)

リオ以上の選手村 カラ副大統領が評価

 ユスフ・カラ副大統領は10日、アジア大会テストイベントで使用されている中央ジャカルタ区クマヨランの選手村を訪れ、「前回(2014年韓国開催)のアジア大会よりもとても良い選手村。リオデジャネイロ五輪(の選手村)と比べてもまだ良い」と評価した。一方、競技に出場している日本人選手からは、設備不足を指摘する声が上がった。
 カラ副大統領は、ジャカルタ特別州のサンディアガ・ウノ副知事らと選手村を訪問。地元メディアによると、選手に振る舞われている豆腐料理やインゲン豆の炒め物なども味見した後、「部屋も設備も良かった。私はとても良い選手村だと思う」と語った。

■「お湯が出ない」

 一方、テストイベントに出場している日本人選手からは、食事や選手への対応は丁寧で速いが、設備不足を指摘した。
 アーチェリーの渡邉麻央さん(15)は「食事がおいしく、スタッフも優しい。ただ、お湯が出ないし、テレビがない。Wi—Fiも女子の部屋には届かないし、エアコンのリモコンがなかったので初日は本体の中を開いて自分たちで起動した」。
 同競技の青島鉄也さん(16)は「部屋で下水の臭いがする。換気すれば大丈夫だが、(外から)帰ってきた直後だとつらい。(3人が滞在できる)部屋の広さははちょうど良いくらい」と話した。
 また、バスケットボール場では得点板などの電気機器をつなぐケーブルがショートするトラブルがあり、10日の競技が11日に行われた。アジア大会組織委員会(INASGOC)は、「緊急対応に関する予行演習になった。(国営電力)PLNなどと協力し、ブンカルノ競技場内の電気系統を見直し、ケーブル類を取り替える」とした。(中島昭浩、大野航太郎)

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