「歴史的大会に協力したい」 ボランティア1300人参加 アジア大会テストイベント

 8日に始まったアジア大会のテストイベントに約1300人のボランティアが参加している。インドネシアで56年ぶりに開催される歴史的なスポーツの祭典に協力したいと、学生や教員、ビジネスマンなど、全国各地からさまざまな人々が集まり、大会の運営を支える活動を開始した。

 メディア&PR担当として奔走するのは、インドネシア大学工学部の学生、アイミー・アリッサさん(18)。業務開始の午前9時前にブンカルノ競技場近くのメディアセンターに出勤。同10時まで競技日程や施設案内などを確認するブリーフィングに参加後、約30分でテコンドーや重量挙げ、ボクシング競技が行われるクマヨランのJIエキスポ(国際展示場)に向かい、担当するボランティア13人に指示を出す。
 ボランティアを中心に作ったタブロイド紙「BULLETIN」(期間中毎日発行)の制作にも携わる。 「バンドン(西ジャワ州)やジョクジャカルタ、クラテン(中部ジャワ州)の人に初めて会った。方言があって新鮮で、うれしかった」と元気いっぱいのアイミーさん。卒業後は、国際機関や企業のマーケティング職に就きたいと話し、「記者と選手をつないだり、多くの記者、大会関係者と出会ったりすることができる。インターンシップのようなもの」と笑顔で語った。
 ボランティアの対象は18〜40歳。中にはバンドンで教職に就いている人やスタートアップ企業のオーナーが休暇を取って参加するケースも。いずれも「多くの人と出会いたい」「みんなで盛り上げるため」と熱い思いを語った。

■15項目を試験
 アジア大会組織委員会(INASGOC)によると、テストイベントでは、交通、選手村、ケータリング、選手団の空港到着・出発、国際機関への対応、競技施設、競技運営、IT(情報通信技術)ネットワーク、警備、選手や関係者の認証システム、メディア・広報、チケット、ボランティア、医療、コミュニケーション(SNS)の15項目を試験している。(中島昭浩、写真も)

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