地滑りで2人死亡 豪雨続く プンチャック通行止め
5日午前9時20分ごろ、西ジャワ州ボゴール県プンチャック地域の幹線道路ラヤ・プンチャック通り沿い4カ所で地滑りが次々と発生し、2人が死亡、3人が負傷、3人が行方不明となっている。豪雨の影響で流れ込んだ土砂や倒木で同通りは通行止めになっており、地元当局は市民に警戒を呼びかけている。
西ジャワ州警によると、地滑りが発生した場所はラヤ・プンチャック通り沿いで少なくとも4カ所あり、チサルア郡のグランド・ヒルホテル、観光地リウン・グヌン公園、アタアウン・モスク、チアンジュール県の宿泊施設プンチャック・パス・リゾート周辺で被害が出ている。
地滑りの長さは10〜30メートルで、土砂が道路へ流れ込んだ。アタアウン・モスク近くでは食堂の店主ら2人が死亡、3人が負傷した。リウン・グヌン周辺では、オートバイ2台に乗り通行中だった計3人が地滑りに巻き込まれ行方不明となっており、捜索活動が続けられている。
ラヤ・プンチャック通りは、避暑地のプンチャックとジャカルタ特別州やボゴール市間を結ぶ唯一の幹線道路で、特に週末や休暇時は混雑する。現在は渋滞解消のため、拡張工事が進められている。
地滑りの影響で5日、ジャカルタやボゴール市からプンチャックへ向かう同通りや、プンチャック方面へ向かうジャゴラウィ高速道路は閉鎖された。地元当局は、ジャカルタ〜プンチャック間の迂回(うかい)路としてスカブミ県、チアンジュール〜ジャカルタ間通行時はジョンゴル郡を通るよう呼びかけている。
気象庁(BMKG)によると、4日のプンチャック地域の降水量は152ミリだった。同地域では引き続き大雨が降り、洪水や土砂崩れなどの被害が拡大する可能性があるとして警戒を呼びかけている。(毛利春香)