空港都市開発へ 物流センターを建設 西ジャワ州クルタジャティ

 西ジャワ州マジャレンカ県クルタジャティ郡で建設中の西ジャワ空港(BIJB)の子会社BIJBアエロシティー・ディベロップメントと国営建設ウィジャヤ・カルヤ(ウィカ)は15日、空港周辺の複合地域「アエロシティー」の開発を共同で進めることで合意し、業務提携の覚書を取り交わしたと発表した。空港と接続する物流センターやオフィス街などを建設していく計画だ。

 アエロシティーは2018年6月稼働を目指して、急ピッチで建設が進む空港から2キロの場所に位置し、面積は3480ヘクタール。開発の第一歩として、BIJBは物流センターの建設を始める。段階的に航空基地やオフィス街、住宅エリアなど六つのエリアに分けて開発していく計画だ。
 ウィカはLRT(次世代型交通システム)建設などのインフラ開発や発電所建設などで売り上げの半分以上を構成している一方で、不動産事業も手がけている。総合力を発揮し、大型案件を進めることを目指す。
 ウィカも参画しているジャカルタ〜西ジャワ州バンドン間を結ぶ高速鉄道建設計画では、西ジャワ空港まで延伸する案が出ている。また、同州スバン県で日イ両政府が建設に取り組む国内最大規模の国際貿易港、パティンバン港も19年に一部開港する計画がある。
 BIJBのウィルダ・ディマス・エカプトラ取締役は地元メディアに「アエロシティーの開発には多くのパートナーが必要だ」と話しており、今後の進展は外資を含めた企業や投資家の事業参画がどの程度進むかが鍵を握る。長期的に見て空港や港、鉄道が整備されることで、西ジャワ州の発展の潮流が現在のチカラン、カラワン県など西部のみでなく、州の中・東部まで広がっていくことが期待される。(平野慧)

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