バリアフリー化も サッカー試合であす開所 ブンカルノ競技場 メーンスタジアム

 14日に開所式、サッカーインドネシア代表とアイスランド代表の親善試合が行われる中央ジャカルタのブンカルノ競技場メーンスタジアム。1962年の完成以来、初めて実施された大規模改修工事では、スタジアム全体のバリアフリー化や来賓用の観戦席、高度な照明・音響設備、天然芝の敷設などが進められ、国際基準のスタジアムに生まれ変わった。 

 スタジアムの改修は、インドネシアで2度目の開催となるアジア大会に向け、2016年8月に着工した。1962年に同国でアジア大会が初開催された時からあった木製長椅子は、プラスチック製のシングルシートに一新。普通7万3479席、障害者132席、メディア595席、要人向け1946席の計7万6152席になった。
 バリアフリー化は、改修の一つの指針になっていた。観客席への移動に、スタジアム東と西側に車椅子用のエレベーターと競技トラック北側にスロープがそれぞれ設けられ、車椅子に座ったまま客席に移動できるようになった。改修を請け負った国営建設アディカルヤの担当者は「アジア大会運営側からは2千席を用意するように言われている」と説明。不足分は公共事業・国民住宅省が可動式の席を障害者向けに用意するという。
 照明システムは、パナソニック社製が採用された。照明は、従来の約3倍明るい、照度3500ルクスの発光ダイオード(LED)。

■チケットは高額に
 14日の親善試合のチケットは8日から、通販サイトのブカラパックで販売されている。価格は1枚10万〜150万ルピア。インターネット上で、「(普段のリーグ戦に比べ)値段が高い」との声が上がっていた。
 インドネシア・サッカー協会(PSSI)は12日、「国際基準のスタジアムに生まれ変わった。今後、スタジアムを育てていくことを考えると、5万ルピアのような値段は付けられない。スタジアムの質を守るためにも納得してほしい」と説明した。同日までに約2万枚販売した。
 親善試合は、午後6時からジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が出席予定の開所式後にキックオフする。スタジアムでは14日午前9時〜午後7時、チケットを購入できる。テレビは民放RCTIで午後6時半から放映される。(中島昭浩)

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