ジャワ高速1000キロ開通へ 年内目標 メラック〜パスルアンつながる
全長約1200キロに及ぶジャワ島横断高速道路(トール・トランス・ジャワ)のうち、2018年内に約千キロが開通する見通しだ。中部・東ジャワ両州で計約433キロが新たに開通し、ジャワ島西端のバンテン州メラック港〜ジャカルタ特別州〜東ジャワ州パスルアン市がつながる。19年の全面開通を目指し、各地で急ピッチに建設が進んでいる。
高速道路運営会社ジャサ・マルガによると、1月末には中部ジャワ州ソロ市〜東ジャワ州ンガウィ県間(90キロ)が開通する予定。またンガウィ県〜同州クルトソノ市間(87キロ)のうち、2月にはンガウィ県〜ンガンジュク県間(49キロ)が開通するなど、中部ジャワと東ジャワ両州が接続される。
続いて3月には、中部ジャワ州ブルブス県〜プマラン県間(57キロ)で、未開通だった東ブルブス料金所〜プマラン県区間(38キロ)が開通。またプマラン〜バタン県区間(39キロ)は7月に開通する見込みだという。
帰省ラッシュで各地の高速道や主要道路が大渋滞するレバラン(断食月明け大祭)にあわせ、通行を開始する高速もある。
中部ジャワ州バタン県〜スマラン市間(75キロ)は、渋滞対策のため6月のレバラン前後のみ供用を開始する。現在の進ちょく率は約65%で、完成するのは18年中という。
また同州スマラン〜ソロ市間(78キロ)では、17年に開通したスマラン〜サラティガ市間(45キロ)を除く、残りのサラティガ市〜ボヨラリ県〜スコハルジョ県カルタスラ市間(33キロ)を6月に開通させる予定。
一方、東ジャワ州では18年、パスルアン県グンポル郡〜パスルアン市間(34キロ)と、同県パンダアン郡〜マラン市間(37キロ)が開通する予定で、スラバヤ〜マラン市間が高速道でつながる。
バスキ・ハディムルジョノ公共事業・国民住宅相はこのほど、19年にはパスルアン〜プロボリンゴ市間(41キロ)とプロボリンゴ市〜バニュワンギ県間(172キロ)でも高速道を開通させるとし、「西端のメラックから東端の東ジャワ州バニュワンギまで、ジャワ島の東西がつながる」と強調した。
各島内を結ぶ高速道路の建設は、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)政権が掲げるインフラ整備の主要事業の一つ。アチェ州バンダアチェ市〜ランプン州バカウヘニ港間(約2900キロ)を結ぶスマトラ縦断高速や、西パプア州ソロン〜パプア州メラウケ県間(約4300キロ)を結ぶパプア高速の建設も進められている。(毛利春香)