露天商開放に抗議 タナアバン 3万人が反対署名 (2017年12月29日)

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 アニス・バスウェダン知事が中央ジャカルタ区タナアバン駅前の公道をカキリマ(露天商)に開放したことに対し、抗議の声が上がっている。賃料を払って市場に入居する商人をはじめ、警察や一般市民などからも批判が続出。署名運動サイトの参加者は28日までに3万人を超えた。

 アニス知事は22日から、同駅前のジャティバル・ラヤ通りを午前8時〜午後6時、露天商と歩行者専用道路として開放。片側車線では無料バスの運行を開始した。これまで取り締まり対象となってきた露天商約400人が無料で出店し、州政府は広さ4平方メートルのテントも貸し出している。
 これに対し、歩道で違法営業する露天商の収容先として整備されたブロックGで、現在も賃貸料を支払って店を構えている商人を中心に「不公平だ」と反発の声が一斉に上がっている。
 署名募集サイト「チェンジ・ドット・オルグ」では24日、露天商への道路開放を取りやめ、ブロックGのような収容先を整備するよう州政府に求める署名活動が始まった。署名はアニス知事、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領、プラスティヨ・エディ・マルスディ州議会議長(闘争民主党=PDIP)、ブディ・カルヤ・スマディ運輸相の4人に提出する。
 道路交通法に違反しているとの指摘もある。通行止めになったことで、駅前で客を待っていたバイクタクシーやアンコット(乗り合いバス)などは周辺道路へ追いやられ、市場周辺では渋滞が悪化した。
 警視庁交通局は交通整理に協力しているが、同局のハリム・パガラ局長は「(歩道で違法営業する)露天商は解決すべき問題の一つだが、慎重な話し合いが必要。一面的な見方だけでは解決しない」と指摘。州政府に対し、通行止め取りやめも考慮に入れ、施策を見直すよう話を持ちかけている。
 アニス知事は「法に従い歩道を整然とさせ、露天商と歩行者のために実施した」と強調。サンディアガ・ウノ副知事も「施策は始まったばかりで失敗と言うには早すぎる。今は様子を見ているところだ」と説明している。
 一方、与党PDIPの州議会議員らは「露天商の営業を容認する前例になる」と警告。他地域でも同様の措置を要求する商人が増え、露天商の売り場となる道路が増えると懸念されている。(毛利春香)

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