受章は「神様のおかげ」 伝達式でウィディアンティさん 秋の叙勲 

 秋の外国人叙勲で旭日双光章を受章したウィディアンティ・クスノ・ウトモさん(95)の勲章伝達式が13日、中央ジャカルタ区メンテンにあるウィディアンティさん宅で行われた。高齢のためベッドに寝たまま式に臨んだウィディアンティさんは「私は普通の人。受章は神様のおかげ」と朗らかに語った。
 受章理由は、バンドン日本人学校(BJS、西ジャワ州バンドン市)に校舎を貸与し、同地域の日本人社会や子女教育に貢献した功績が認められたため。
 息子のアフィさん(62)によると、ウィディアンティさんとインドネシア独立戦争に参加した夫の故クスノ・ウトモ陸軍中将は1980年、当時のBJS職員らの求めに応じて、暮らしていた邸宅を校舎として貸与した。陸軍内で兵士の教育に携わっていたクスノ中将は初等教育の重要性を認識しており、日本人社会の将来のため決断したという。
 伝達式にはウィディアンティさんの親族やBJSの櫻田弘道校長、在インドネシア日本大使館関係者ら約20人が出席。櫻田校長は「たくさんの人たちに支えられて教育ができているのだとあらためて実感した。私たちに代わり、政府が感謝を伝えてくれたことがうれしい」と語った。
 秋の外国人叙勲でインドネシアからは、国立イスラム大学(UIN)学長などを歴任したアジュマルディ・アズラさんとダルマ・プルサダ大学の元学長オロアン・パルドムアン・シアハアンさんも、それぞれ旭日重光章、旭日中綬章を受章した。(大野航太郎、写真も) 

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