噴火で経済損失9兆ルピア バリ島 観光客目標「達成困難」 (2017年12月06日)

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 アリフ・ヤフヤ観光相はこのほど、バリ島カランアセム県のアグン山噴火の影響は年末まで続き、約1カ月間の経済損失は9兆ルピアに上るだろうとの見通しを示した。外国人観光客年間1500万人の目標は達成困難とみている。当局は「避難区域以外は安全」と繰り返し強調しているが、旅行のキャンセルなどが響き10月の観光客数は伸び悩んだ。噴火の影響長期化が懸念されている。

 国家防災庁(BNPB)によると、アグン山の噴火警戒レベルが最高の「アワス(避難準備)」に引き上げられた9月22日〜10月29日の経済損失は1兆5千億〜2兆ルピアだった。
 その後11月21日にアグン山が噴火、同27日から3日間ングラライ空港が閉鎖した影響で、観光分野に2090億ルピアの損失が生じた。この間、外国人4万4千人、インドネシア人4万4千人が渡航をキャンセルしたという。同空港は1日に再開した。
 アリフ観光相は、12月末までの36日間で損失が9兆ルピアに上るだろうと指摘。外国人観光客年間1500万人の目標は達成が難しく、ジャカルタやバリに続く観光地として、リアウ諸島のプロモーションに力を入れたい考えを示した。
 アグン山噴火の影響は観光統計にも現れ始めている。中央統計局(BPS)発表の10月の外国人観光客数は、前月比4.54%減の116万人だった。
 BPSバリ州支部によると、10月にバリ島を訪れた外国人観光客は、前月比15.52%減の46万5085人。4〜9月は前年同月比で平均26%増だったが、10月は前年同月比7.61%増と伸び悩んだ。
 アグン山は11月21日に噴火した。BNPBは5日にも、大雨の影響で火山泥流が発生しているとして、川に近づかないよう注意を呼びかけた。避難者数は5日、6万3885人に増え、避難所は225カ所になった。(木村綾)

普段はシュノーケリング客などでにぎわうバリ島北東部のアメッド海岸。アグン山山頂から12キロ以上離れているが、5日現在も閑散としている=アンタラ通信
普段はシュノーケリング客などでにぎわうバリ島北東部のアメッド海岸。アグン山山頂から12キロ以上離れているが、5日現在も閑散としている=アンタラ通信

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