【じゃらんじゃらん】名所もいいけど ジョクジャカルタ バックパッカー街を探訪 (2017年11月30日)

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 ジョクジャカルタ観光の名所といえばボロブドゥールやプランバナン寺院を挙げる人も多いだろう。しかし、市内各地にもさまざまな観光名所がある。遺跡巡りに疲れたら、ゆったりとした空気が流れる古都の博物館を訪れ、ルワックコーヒーを楽しむ過ごし方もおすすめしたい。

 プランバナン寺院を訪れる外国人の中には、西に2キロの場所にあるサリ寺院や、5キロ離れたサンビ・サリ寺院に足を運ぶ人も多い。サリ寺院は8〜9世紀ごろ、古マタラム王朝の時代に建造された仏教寺院と伝わる。東南北面に8体、西面に12体の仏像があり、周りには天人像などのレリーフが飾られている。
 サンビ・サリ寺院は1966年に火山灰の中から発掘された。古マタラム王国期最後に建てられたヒンドゥー寺院で、朝日に照らされる緑に囲まれた風景は幻想的だ。
 遺跡巡りを終えて、ジョクジャの中心部を歩いていると、オランダの要塞を利用して建てられたフレデブルグ要塞博物館にたどり着いた。20世紀初頭の独立への動きから、戦後に至る歴史を再現ジオラマを見ることで学ぶことができる。中庭には、独立闘争時の大砲も置いてある。
 博物館を出ると、「ジャカルタは人も多いし、渋滞も激しい。住むならジョクジャの方が良い。案内してやる」。そうしきりに話すオジェック運転手のアリフ・ビスコスマルタさん(55)と会った。
 アリフさんに乗せてもらい東に5キロ。コーヒー豆販売店「コピ・ルワック・マタラム」に着いた。同店のコーヒーはアラビカ種のコーヒー農園でとれた実をジャコウネコに食べさせて、体内で発酵させる。排出された豆を洗浄して天日干しにすること1週間。手作業で皮をむき2時間焙煎させて完成する。
 3日間で5キロしか生産できない貴重品で粉末100グラム35万ルピアと強気な値段だ。
 同店のエカ・サナルヤティさん(30)は「すべて手作業にこだわって作業している。日本から注文がくることもある」と語る。
 再び市街地に戻り、クラトンの南方にある離宮「タマン・サリ」に連れていってもらった。
 「水の宮殿」と呼ばれる名所で、スルタン(王)に仕える女性たちが水浴びを楽しんだと言われる入浴場がある。王宮につながっていたと思われる地下通路やスルタンの瞑想の場もあるなど、当時の風情をしのばせる。 
 夜の目抜き通り「マリオボロ通り」はにぎやかで、整備された歩道にはグラメラというヤシ砂糖で鶏肉やナンカ(ジャックフルーツ)、卵などを甘辛く煮込んだ「グドゥッ」を販売するワルン(食堂)で夕食を食べる家族連れや、楽器演奏を楽しむ人たちでにぎわう。
 タイのアユタヤやカンボジアのシェムリアップといった東南アジアで遺跡を観光資源としている街には、必ずバックパッカーが集う安宿やバーが集まる通りがあるはず。
 そう考えて調べると、マリオボロ通りを北に行き、目印のサークルKサンクスを左に曲がると、ソスロウィジャヤン通りに出ることがわかった。
 通りにはバーが並び、夜遅くに行っても電灯が輝いている。ビールの大瓶と料理を注文しても10万ルピアに届かないお得なレストランも多い。
 欧米人の旅行者にとってはインドネシアを旅する他のバックパッカーとの情報交換もできる場所なのだという。
 ソスロウィジャヤン通りに並行したパサール・クンバン通りの間の路地には一泊15万ルピア程度の民家を利用した安宿も集まる。日本人大学生の利用も多いという。(平野慧、写真も)

バックパッカーが訪れるソスロウィジャヤン通り=高地伸幸写す
バックパッカーが訪れるソスロウィジャヤン通り=高地伸幸写す
サリ寺院
サリ寺院

休日に多くの観光客でにぎわうタマン・サリ
休日に多くの観光客でにぎわうタマン・サリ
コピ・ルワック・マタラムのコーヒーはパッケージも手作り
コピ・ルワック・マタラムのコーヒーはパッケージも手作り

コーヒー豆は1週間乾燥させてから焙煎される
コーヒー豆は1週間乾燥させてから焙煎される
独立闘争時に使われた大砲
独立闘争時に使われた大砲

インドネシアの歴史を感じられるフレデブルグ要塞博物館
インドネシアの歴史を感じられるフレデブルグ要塞博物館

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