「人質」344人を救出 警察 パプア州の村占拠事件

 パプア州の村を武装集団が占拠した事件で、国家警察は占拠12日目の17日、「人質」となっていた住民の一部344人を救出したと発表した。救出時、武装集団が発砲したが、けが人の報告はないという。人質になった住民は総勢1300人とされ、残る約千人の安否は分かっていない。
 警察と国軍の計300人からなる合同チームは同日午前9時半ごろ、武装集団が戦闘員を展開している同州ミミカ県トゥンバガプラ付近の村々に歩いて入り、住民の救出を開始した。
 救出作業は午後まで続き、子ども24人を含む344人を保護。住民は、近隣で鉱山を運営するフリーポート社のバス14台に乗り、午後6時50分ごろ、近隣のティミカ市に避難した。
 警察は同日、救出の様子を撮影した動画を公開。銃を持った警察官らに守られながら、大きなリュックや段ボール箱などの荷物を抱えて避難する住民の姿に加えて、親に手を引かれる子どもや赤ちゃんを抱えた母親らしき人たちの姿も見られた。
 現場はフリーポートが運営する世界最大級のグラスベルグ鉱山のふもとにある町。パプア州警によれば、事件は5日、武装集団が3村を占拠し1300人が人質となった。警察は今後、保護した住民たちから村内に残された人質や武装集団の情報を聴き取り、捜査と救出活動に役立てる。(木村綾)

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