ＪＩエキスポ　日本２０社、計６００社出展　プラスチック展示会開幕

　中央ジャカルタ・クマヨランの国際展示場（ＪＩエキスポ）で１５日、プラスチック関連企業の展示会「プラスチック＆ラバー・インドネシア」が開幕した。プラスチック製の容器製造機などのメーカー、販売会社が２４カ国・地域から６００社以上が出展。日本からも約２０社が製品を紹介している。
　プラスチックを加工する射出成形機を製造・販売する日精樹脂工業は、東南アジア向けに開発した製品を同展示会で初披露した。日本の製品を手が届く価格で提供したことで、来場客からは「こんな商品を待っていた」といった声が上がったという。同社の営業部課長の高井英明さんは「これまでは日系二輪・四輪向けに製品を販売してきたが、今後は（日用品製造などの）地場企業に裾野を広げていきたい」と新製品投入の意義を語った。　
　ロール状になったシートを切断するスリッターを製造・販売する西村製作所（本社・京都市南区）は、東南アジアでの販売を強化しようと今回、約１０年ぶりに海外の展示会に参加。紙やフイルムなど、精度がそれほど求められないスリッターへの問い合わせが多かったと言う。「バッテリーのセパレーター用など、（同社の持ち味が発揮できる精度の高い）スリッターが求められる産業がインドネシアで育っていけば」と話した。　　
　同会場では飲料関係の製造業などが集まる「ドリンクテック・インドネシア」も開催。ペットボトル製造や充塡（じゅうてん）のための機械などが並んだ。　
　プラスチック製袋機を製造・販売するトタニ技研工業は日本や中国で多く販売されているスパウト（キャップ）付のプラスチック製容器の製造機を紹介。インドネシアにはまだこうした容器を利用する会社はほとんどないというが、「タイやベトナムでもスパウト付容器が広まってきている。インドネシアでもそのうち普及する」と期待を語った。（坂田優菜、写真も）