大統領の長女が結婚 元大統領、閣僚らも出席 地元は祝賀ムード一色

 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の長女カヒヤン・アユさん(26)とボビー・アフィフ・ナスティオンさん(26)の結婚式・披露宴が8日、中部ジャワ州ソロ市の多目的ホール「グラハ・サバ・ブアナ」で開かれ、同市内は祝賀ムード一色に染まった。招待客は約8千人で、確執のあったメガワティ元大統領とユドヨノ前大統領も並んで出席した。
 新郎新婦は午前9時から伝統的なジャワ式の結婚式に臨み、家族やユスフ・カラ副大統領らが見守る中、結婚証明書に署名し夫婦となった。披露宴は午前10時半〜同11時半、正午〜午後1時、午後6時半〜同7時半、午後8時〜同9時の4回開かれ、招待客らの祝福を受けた。
 ユドヨノ、メガワティ両氏が列席したほか、ダルミン・ナスチオン経済調整相、スシ・プジアストゥティ海洋水産相ら閣僚、アニス・バスウェダン・ジャカルタ特別州知事、スティヤ・ノファント国会議長(ゴルカル党党首)ら、政府・政党関係者らが多数出席した。
 ジョコウィ大統領にとっては、2014年の就任以来、長男の結婚式(15年6月)に続く慶事だが、福祉正義党(PKS)所属のファフリ・ハムザ国会副議長ら野党関係者からは、「招待客が多すぎる」「豪華すぎる」などといった批判の声も上がった。
 新郎新婦は大学同窓生。カヒヤンさんはソロ市出身のジャワ人で、ボビーさんは北スマトラ州南タパヌリ県出身で、ムスリムのバタック人。招待客にはジャワの伝統料理などが振舞われた。
 地元ソロ市からは住民数千人がボランティアとして準備などに協力。式当日は、伝統衣装のクバヤなどに身を包み新郎新婦や大統領一家を一目見たいと実家や式会場近くを訪れる住民で列ができた。北スマトラ州からは、結婚を祝いたいと約100人が駆けつけたという。
 ジョコウィ大統領は、式で使う品々をソロ市の中小企業に発注。引き出物となったガラスの宝石箱やジャワの正装「ブスカップ・ランドゥン」、会場で大統領一家が使用するスリッパなどを注文したという。式会場のホール「グラハ・サバ・ブアナ」は、同大統領の長男ギブラン・ラカブミンさんが運営しており、ギブランさん自身の結婚式も同ホールで開かれた。(毛利春香)

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