ジョブフェアに1200人 経産省事業 日系企業就職目指して

 親日・知日派人材をネットワーク化し、日本企業との交流を支援する経済産業省の補助事業として、ジョブフェアが4日、南ジャカルタのメガクニンガンで開催された。金融、不動産、自動車メーカーなど十数社の日系企業が出展、昨年を大きく上回る学生ら約1200人が参加した。

 フェアは、経産省が業務委託した採用・留学支援のフォースバレー・コンシェルジュ(本社・東京都千代田区)が実施した。ホテル・リッツカールトンの会場内は、企業側の説明を聴いたり履歴書を提出したりする学生で埋まった。履歴書提出後、各社の選考が始まる。また、企業と学生が求め合う条件やスキルが一致した場合は別室での面接も行われた。
 東ジャワ州スラバヤ市のスラバヤ工科大学(ITS)で機械工学を学んだダニエル・クリスタント・サスミトラさん(24)はJFEエンジニアリング・インドネシアのブースを訪れた。「インフラ開発に貢献したい。日本の技術を学び、全国にプラントを建てたい」と意気込む。
 日本国内での若年人口の減少に伴い、外国人人材の日本本社採用を加速させている企業もある。吉野家やシステム設計などを手がけるホープス(本社・東京都中央区)の総務担当者は「日本語力が必須となるが、多国籍の人材をそろえることはこれからのビジネス展開を考えると必要。社内の活性化にもつながる」と説明した。
 経産省は2015年、日本の商習慣と現地市場の双方を理解する人材と日本企業をつなぐ交流サイト「NIN2(ニンニン)」を立ち上げた。ことしは人材採用支援イベントをインドネシア、ベトナム、日本の3カ国複数都市で実施。日系企業や日本国内での就職を目指す学生と企業とのマッチングに力を入れている。(平野慧、写真も)

経済 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly