ブカシ〜チャワン開通 20年越し土地収用 ベチャカユ高速道路 (2017年11月04日)

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 西ジャワ州西ブカシ〜東ジャカルタ区チャワン間をつなぐベチャカユ高速道路の一部区間(8.26キロ)が4日、開通する。スハルト政権末期に始動した建設事業はアジア通貨危機で一時中断。その後、20年越しで土地収用を完了させて部分的開通にこぎ着けた。

 開通する区間は、西ブカシのジャカ・サンプルナ〜東ジャカルタ区チピナン・ムラユ間の8.26キロ。1日2万2500台の利用を見込む。料金は乗用車1万4千ルピア。開通2〜3週間は無料。
 ジャカルタ側からは、外環道路(JORR)などが交差するチャワン立体交差近くのインスペクシ・カリマラン通りから入り、第2外環道路のチクニル立体交差の手前で降りる。朝夕の混雑時は1時間以上かかる「渋滞の名所」のカリマラン放水路沿いに建てられた高架式道路で、3日は約10分で通過できた。
 チクニルから、ショッピングモールやホテル、チカンペック高速料金所などが集まる西ブカシ中心部までの区間は工事中で、橋桁もまだ数本しか建てられていない。一方、西ブカシから東ジャカルタに向かう反対車線は1.5キロほど長く完成しており、高速を降りずにチクニル立体交差を通過できる。
 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は、3日の開通式で「21年前に事業が始まったが中断していた」と強調、「さらにブカシ市タンブンまでつなぐことで、ジャカルタ〜ブカシ間の渋滞を緩和したい」と話した。大統領はジープ型の車に乗り込み、完成したばかりの高速を走った。
 ジョコウィ大統領はインフラ整備の中核の一つに高速道路建設を据えてきた。5年の任期を終える2019年までに、全国で1852キロを開通させる目標を掲げる。11月時点では332キロ。
 ベチャカユ高速道路はブカシ、チャワン、カンプン・ムラユの略称で、全長23.8キロとなる予定。南ジャカルタのモール、コタ・カサブランカ〜東ジャカルタ区カンプン・ムラユ〜西ブカシ間を結ぶ。ダルマ・プルサダ大学などのあるラヤ・カリマラン通り脇を通り、南側にはチカンペック高速が並走する。
 建設計画はスハルト政権下の1996年に始まったが、97年のアジア通貨危機で頓挫。ジョコウィ大統領は就任直後の2015年初頭に工事を再開させた。国営建設ワスキタ・カルヤ子会社のクレスナ・クスマ・ディヤンタラ・マルガ(KKDM)が請け負う。
 第1工区の総工費は7.2兆ルピア。同工区西端のコタ・カサブランカ〜チピナン・ムラユ間の工事を進めているが、土地の賠償金未払いを理由に一部の民家やモスクが立ち退きを拒否している。18年4月の開通を予定している。
 第2工区で西ブカシからタンブンまで東へ延伸させる。18年着工、21年の全面開通を目指す。完成後は売却する計画。ワスキタ・カルヤによると、マレーシアや豪州など国内外の企業が関心を示しているという。(中島昭浩)

開通式に出席したジョコウィ大統領=アンタラ通信
開通式に出席したジョコウィ大統領=アンタラ通信

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