各地で行事、国是再確認 「青年の誓い」89周年で
インドネシアの民族意識の芽生えとなる「青年の誓い」採択から89周年の28日、全国各地で若者を中心にした記念行事が行われ、国是「多様性の中の統一」を再確認した。
西ジャワ州ボゴール市のボゴール宮殿で開かれた式典には、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が出席。「『青年の誓い』を、異なるバックグラウンドを持ちながらも協力し合うインドネシアの全若者の永遠の精神にしたい」と集まった若者に呼びかけた。
また、会場に設置された食品や若手企業家らのブースを見学。教育アプリ開発会社のブースでは「小学生らがもっと教室の外で学べる機会を増やすべきだ」などと意見交換をした。
同日夕には、中部ジャワ州ソロ市に移動してイベントに参加、若者たちと交流を図った。
「一つの国家、一つの民族、一つの言語」をうたう青年の誓いは、オランダ植民地時代の1928年10月28日、バタビア(現ジャカルタ)で開かれた第2回青年会議で採択された。同会議で初めて、ムラユ語を基にした統一言語インドネシア語が定められ、インドネシアが一つの国家として独立する原点となった。(坂田優菜)