スマランへ産業視察 SMEJ クンダル工業団地も訪問

 中小企業(SMEJ)連合会の白石康信会長ら11人はこのほど2日間の日程で、中部ジャワ州スマランで産業視察旅行を実施した。現地で生産活動を行う企業や昨年開所したクンダル工業団地を見学。中部ジャワ州政府との意見交換も行った。 

 SMEJの地方産業視察旅行は今回で5回目。視察団はまず、わさびやカレーの生産販売を行うジャバ・アグリテック社を訪問した。素材の現地栽培から製品の完成まで、食の安心、安全を担保する一貫の生産体制を徹底し、90%を日本に輸出している。ハラル認証を受けた生産ラインで一部を製造し、国内のレストランへ出荷している。
 次にロール鋼板から各種サイズの鉄パイプを生産するインドネシア・スチール・チューブ社も訪れた。
 この後、スマランから西に約20キロに位置するクンダル工業団地を見学。シンガポールの政府系企業、セムコープと不動産開発ジャバベカ社が共同開発する工業団地で、開発総面積は2700ヘクタール。現在第1期800ヘクタールの分譲が進む。9月には、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領とシンガポールのリー・シェンロン首相が経済特区指定に向けた協議を行っている。
 一行はその後、中部ジャワ州庁舎で、投資局、協同組合局、観光局の各担当者より当地の現状説明と日系企業への要請などを聞いた。
 SMEJは、首都圏を中心にインドネシア全土に広がる約500社の日系企業が加盟、▽セミナーなどを通じて情報提供▽インドネシア商工会議所(カディン)などのインドネシアの企業団体や会員間相互のネットワークの確立▽中間管理層や技術者の人材育成▽ビジネスマッチング——などの活動を行っている。
 また、地方の企業や工業団地を訪れ、各都市の文化をはじめ、投資環境についての情報収集や現地に進出する日系企業の活動状況を見学している。
 白石会長は「インドネシアは広大でビジネス・ポテンシャルが高い。経営に携わる会員も多いので、首都圏での日常の思考に縛られるのでなく、インドネシア全土に視野を広げ、新しい次元でものを見て勉強してほしい」と語った。(太田勉)

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