ピアノ工場40周年 ヤマハ 世界に向けて輸出

 ヤマハの現地法人ヤマハ・インドネシアはこのほど、東ジャカルタ区プロガドゥン工業団地にあるピアノ工場の操業40周年式典を開いた。ヤマハ本社の中田卓也社長は「競合他社やヤマハグループ内各社も日々努力を続けている。今後も目標に向かう志を持ち、誠実に取り組んで仕事をやりきってほしい」とあいさつした。

 工場はピアニカ300台、エレクトーン100台、オルガン40台の月間生産ペースで1977年にスタートした。84年にピアノ生産を開始。キーボードやギターなど他部門を分離独立させていき、現在インドネシア国内のヤマハグループは6社からなる。
 ピアノ専門工場という位置づけのヤマハ・インドネシアで生産されるピアノ約3万台の95%以上は、米国やヨーロッパをはじめ世界中に輸出される。
 操業開始当初から在籍するサムスディン副社長は「最初は50人だった従業員も現在は1200人を超える。ここまで大きくなるとは思っていなかった」と振り返り、「これからのヤマハを担う若者には、日本語などさまざまなことを学ぶ機会を大事にして頑張ってほしい」と話した。
 ヤマハ・インドネシアの新村清重社長は「最近10年はピアノ専用工場として生産容量を拡げるための増築や増員、品質を向上させるためのスキルアップ、原価低減などさまざまなことに挑戦してきた。次の10年のために安全、効率、品質の面において皆でレベルアップしていきたい」と語った。
 ヤマハは英国、米国、台湾にあったピアノの生産拠点を閉鎖し日本、中国、インドネシアに集約してきた。合計生産台数は11万台を超える。
 インドネシアでの新たな取り組みでは西ジャワ州ブカシ県の工業団地MM2100に電子楽器を製造する新たな拠点を設置し、2018年の稼働を目指す。(平野慧、写真も)

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