世界ジオパークに認定へ ユネスコ、来年9月にも 西ジャワのチレトゥ自然公園
観光省によると、西ジャワ州スカブミ県チウマス郡にあるチレトゥ・プラブハンラトゥ・ジオパーク(自然公園)が2018年9月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界ジオパークに認定される見込みとなった。同省と地元自治体は認定を機に、世界各国から観光客を誘致し、同州の観光資源開発の促進につなげたい考え。
世界ジオパークは「世界遺産の地質版」と呼ばれ、世界的に貴重な地形・火山などを複数抱える自然公園を指す。15年から認定が始まり、ことし8月にはユネスコ関係者が審査のためにチレトゥ・プラブハンラトゥ・ジオパークを訪れた。
認定されれば、バリ州バンリ県バトゥール山周辺のバトゥール・ジオパーク、ジョクジャカルタ特別州南部から東ジャワ州へ至るグヌン・セウ・ジオパークに続く国内3カ所目となる。
アリフ・ヤフヤ観光相は「認定を機に、西ジャワ州を世界有数の観光地に育ててほしい」と期待を寄せる。同州ボゴール近郊チアウィとスカブミ県を結ぶボチミ高速道の建設などインフラ整備が進んでおり、観光情報センターや経済特区(SEZ)の設置も計画しているという。
チレトゥ・プラブハンラトゥ・ジオパークは2015年、西ジャワ州政府がジオパークに認定。広さは約12万8千ヘクタールで、8郡74村にまたがる。滝や丘が多く、特徴的な地形や地層、多様な生態系が残る。パーク内にある半円型の海岸は、年間を通して波に乗れるサーフィンスポットとして知られる。14、15両日には、サーフィン世界大会が開かれ、日本や米国、オーストラリア、イタリア、カナダ、シンガポールなど13カ国・地域から選手が参加した。(毛利春香)