訪日旅行で東北復興 双日ツーリストがセミナー 復興庁事業

 東北6県の観光誘致を復興につなげることを目指す「東北復興観光セミナー」が11日、中央ジャカルタのレッドトップ・ホテルで開かれ、20の旅行代理店から33人が参加した。
 セミナーは、復興庁の2017年度公募案件「新しい東北」交流拡大モデル事業の一環。東北の知名度向上策の一つとして、選定された双日ツーリストがメディアトリップを実施。「釣り」をテーマにしたテレビ番組を通じ、新たな東北の魅力を発信した。続いて、旅行事業者向けにセミナーを主催した。
 セミナーでは、宮城県沖でのカレイ釣り体験や福島県桧原(ひばら)湖のワカサギ釣り、伊達政宗にまつわる文化遺跡巡り、蔵王でのスキーなど、東北観光の魅力や各スポットが紹介された。参加者の多くは、東北について聞いたことはあっても、観光スポットやレジャーなどの情報については知らない人が多く、「釣りのできる季節は」「買い物する場所はあるのか」など、活発な質疑応答が行われた。
 双日ツーリスト新規事業開発室の山本篤司室長は、「訪日旅行者が2400万人を超えても、東北を訪れる人々はまだまだ少ない。訪日旅行者増加の勢いを東北の復興のためにも活用したい」と話す。
 遺跡の観光や釣り、スキーなどの体験型レジャーは新たな目的地として受け入れられると語り、「将来的には、季節に応じた日本らしい催しや風物を楽しむものにしていきたい」と抱負を語った。
 参加したウィタツアーのマヤ・ムリアワティ氏は「東北の旅行商品は扱っていたがあまり反応はなかった。新しい情報が多く参考になった」と話し、今後の展開として「釣りなどの体験をオプションに付けるなど、メリハリのある旅行商品を考えてみたい」と語った。(太田勉、写真も)

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