「大切な人へつないで」 JIS生徒が花を配布 JJM会場 (2017年09月11日)

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 南ジャカルタにあるジャカルタ・インターカルチュラル・スクール(JIS)の生徒が9日、同日開幕した第9回ジャカルタ日本祭り(JJM)の会場内で、一輪の花160本を無償配布した。
 JISの10年〜12年生計10人が2人1組で「大切な人へつないでください」とメッセージが添えられた花を1時間以上かけて一輪ずつ来場者に手渡した。 
 この活動は「スプレッディング・ラブ」と題したプロジェクトで南山大学3年の黒川遼太郎さんが始めた。花をもらった人はその花を大切な誰かに渡す。 
 今回、この活動がインドネシアで開催されたのはJIS11年生の小川華さん(18)が日本に一時帰国した7月、名古屋市内で行われた同活動に参加したことがきっかけ。9日にはドイツや中国などで行うことが決まっており、日イ交流の場である同祭りでも配布することになった。 
 初めは恥ずかしそうに声をかけていた生徒たち。次第に花を受け取った人たちの笑顔で緊張がほぐれ、「大切な人に渡して花をつないでください」などと積極的に話しかけたり、共に写真を撮ったりした。 
 終了後、小川さんは「日本でやった時は意外と断られることが多かったが、今回はみんな笑顔でありがとうと言って受け取ってくれた。もらう側だけではなく、渡す側も笑顔になり、幸せを感じることができる」と話した。 
 10年生の宇野有紀さん(16)は積極的にインドネシア語で話しかけた。活動参加が決まってから花を大切な人へつないでほしいというメッセージをインドネシア語で伝えようと翻訳ソフトで発音などを勉強、準備したという。「花を渡すだけではなく、この活動に込められた思いを伝えたかった。普段インドネシアの人と話す機会が少ないので、花をきっかけに会話ができてうれしかった」と話した。 
 花を受け取り、飛び跳ねて喜んでいたのはジャカルタ特別州内の大学2年生、ゲア・ファディラさん(19)。「とても幸せな気持ちになった。同じ気持ちを届けたいからお母さんにあげる」と一輪のピンクの花を見ながら話した。 
 同活動の始まりは黒川さんが京都へヒッチハイクをした時、車に乗せてくれた40〜50代ほどの女性が一輪の花をくれたことがきっかけ。女性はその花を娘からもらったそうで、女性の娘もその花を他の人からもらったという。この花を次の人につなげてほしいと言われた黒川さんは、次のヒッチハイクで車に乗せてくれた30代の男性に渡した。初めて他人に花をあげた時、人同士のつながりなど言葉では表現できない心を動かす何かを感じたという。その後、活動を世界に広げ、これまで韓国、台湾、オーストラリアで開催された。(上村夏美、写真も)

「大切な人へ花を渡してください」とインドネシア語で説明する宇野さん(左から2人目)
「大切な人へ花を渡してください」とインドネシア語で説明する宇野さん(左から2人目)

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