独立記念日に開通式 スマンギ高架道 起工から1年で完成

 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は17日夜、独立記念日に合わせて中央ジャカルタ区のスマンギ環状高架道路の開通式を開いた。大統領は着工から1年ほどで完成したことを評価した。 
 ジョコウィ大統領は「スマンギはジャカルタだけでなく、インドネシアの中心部。非常に早く完成したことについて、現知事と前知事の2人にとても感謝している」と話した。
 開通式典には、ジャカルタ特別州のジャロット知事やバスキ・ハディムルヨノ公共事業・国民住宅相、ブディ・カルヤ・スマディ運輸相らも出席した。
 高架道路は2016年4月8日に起工した。これまでスマンギ交差点の渋滞緩和策の調査は行われてきたが、施策を絞り込み、実行に移すには至っていなかった。
 アホック前知事は、スディルマン通りに地上59建て、高さ約266メートルの高層ビルを建設する予定の森ビルと協議。森ビルは容積率規制の緩和を受けるため、現地法人ミトラ・パンチャ・プルサダを通じて3600億ルピアを州政府に提供することで合意し、アホック前知事はこのうち3450億ルピアを高架道路建設に使用した。この事業について、ジャロット知事は「アホック氏の功績だ」とたたえた。
 スマンギ交差点は四つ葉のクローバー型として知られ、1962年のアジア大会に合わせて造られた。高架道路は交差を円で取り囲む2本の環状道路(計約1.6キロ)。約2〜3割の渋滞緩和が見込めるという。
 高架道路には発光ダイオード(LED)照明が取り付けられ、周辺の整備も進められるなど、ジャカルタの新たなアイコンにしていく。
 一方、同州政府によると4日に高架道路の壁に落書きがあったことがわかり、監視カメラを設置するなどして警備を強化している。(毛利春香)

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