過去最高のにぎわい UI日本文化 3日間で3万2000人来場
西ジャワ州デポックのインドネシア大学(UI)で4〜6日、同大人文学部日本語学科の学生が主催する「グラル・ジュパン2017(第23回UI日本文化祭)」が開かれた。最終日の6日は約100のブースが並んで混み合い、3日間で約3万2千人が来場、過去最高のにぎわいとなった。
ことしのテーマは「ジャパン・イン・ハーモニー(和が輝いている日本)」。日本の文化、芸術、教育の三つの分野を融合させ、発信したいという思いから付けられた。日本学科4年で、実行委員会広報担当のリフヤンティ・クルニア・ハイラニさん(21)は「準備は大変だったけれど、日本の良さ、面白みをさまざまなインドネシア人に広めたいから」と話した。
特に盛り上がったのは6日。この日だけで1万7千人が来場(主催者発表)。アニメのグッズ販売からお好み焼きの店まで、どのブースも人であふれた。中でもコスプレは大人気で、西ジャワ州ボゴール市からきた高校2年、アリフィア・サファナウラさん(16)は「昨年もその前の年も来たよ。ここでは私の大好きな日本アニメのコスプレをしている人がたくさんいるからとてもわくわくする」と笑顔で話した。
会場が一つになったのはおみこし。日本のアイドルグループ、演歌女子ルピナス組とインドネシア大学の学生が一緒になってメーンステージ周辺でみこしを担いだ。有志で集まった学生は15人。それぞれ「わっしょい、わっしょい」と元気よく掛け声を上げながら行進した。「想像していたよりも重たくて驚いた。でもすごく楽しかった」と話すのは同大学でITを専攻する4年生のファウザン・インドラさん(21)。友人に撮影してもらった写真を見て「卒業前の記念になった」と笑顔で話した。
メーンステージではインドネシア大学のバンド「temabetsu」やインドネシアの音楽学校学生バンド「プレイリスト」などが日本語で歌を披露、日本語の歌詞を口ずさむ来場者も多かった。ゲストにはJKT48や演歌女子ルピナス組、R&Bシンガーソングライターの森本ナムアさんが登場し、会場を大いに盛り上げた。
主催者によると、3日間で計3万1948人(6日午後9時現在)が訪れた。実行委員のリフヤンティさんは「多くの人が来場してくれてうれしい。この祭りが日本について知ってもらうきっかけになれば」と話した。(上村夏美、写真も)