アジア大会、準備着々 メーン施設、進捗率は64% 中央ジャカルタ とパレンバン
インドネシアでの56年ぶり2度目の開催となる、2018年8月開幕のアジア大会に向けて、メーン会場の中央ジャカルタ・ブンカルノ競技場(GBK)と南スマトラ州パレンバン市の競技場で改修工事が進んでいる。GBKのメーンスタジアムの進捗(しんちょく)率は64%に達した。
GBKでは計27のスポーツ施設のうち、室内外のテニスやバスケット、ホッケー、アーチェリー、サッカー、競泳プール、バレーボール、ソフトボール、バドミントンなど14施設の改修工事が進む。
開会式と閉会式、陸上競技などが行われるメーンスタジアムは10月に完工予定。観客席は1962年7月の完成当時からある木製の長椅子に代わり、シングルシートの設置が始まっている。
工事が65%まで完了した室内競技場イストラ・スナヤンでは、国際バスケットボール連盟(FIBA)の幹部を招いて施設を紹介した。インドネシアは日本、フィリピンと共に2023年のFIBA・バスケットボール・ワールドカップの3カ国開催を提案している。競争相手はトルコ、ロシアと共同開催のアルゼンチンとウルグアイで、12月に開催地が決まる。
一方、南スマトラ州パレンバン市のジャカバリン・スポーツ・シティ(JSC)では、五つの礼拝所を設置することが8日、決まった。アレックス・ヌルディン同州知事は各宗教ごとの礼拝所と説明、「(同州内では)過去に宗教や民族間での対立は起きていない」と強調した。建設中の南スマトラ州立病院(パレンバン市、11階建て)は、5階部分までを12月に開業させる予定。
インドネシア・アジア大会組織委員会(INASGOC)のエリック・トヒル委員長は3日、ことしの大会準備予算として5千億ルピアが政府に承認されたと発表。パラグライダーなど3競技のテストイベントと、メディアセンターの準備に充てる。(中島昭浩)