豪華列車、バスの旅 レバラン休暇で注目集める カラオケ設備や寝室も

 貸し切り豪華列車や高級バスが、レバラン(断食月明け大祭)休暇の旅行客らから注目を集めている。

 国鉄子会社のクレタ・アピ・パリウィサタ(KAP)が運営する貸し切り特別車両は全7種類12両。名称は「バリ」、「ヌサンタラ」、「ジャワ」、「トラジャ」などで、うち3種類はかつて大統領専用車両として使われていた。
 客席はゆったりくつろげるソファタイプ。テレビなどのオーディオ機器やミニバー、カラオケ、会議スペース、寝室を備えるタイプもある。
 1両単位で貸し切りにでき、2両以下の場合は通常の長距離列車に連結、運行される。3両以上になれば、臨時列車として単独運行も可能という。
 1両当たりの定員は19〜28人で、企業や団体の旅行や旅行会社のツアー、家族旅行で多く使われている。
 中央ジャカルタ・ガンビル駅発の貸し切り料金(1両、レバラン期)は、西ジャワ州バンドンまでが約2500万ルピア。ジョクジャカルタ、東ジャワ州スラバヤはそれぞれ約3100万、4千万ルピア。レバランなど繁忙期以外は2割程度安くなる。
 貸し切り料金には、ビュッフェやコーヒー、軽食のサービスも含まれている。予約状況によるが、3日前までに連絡すれば借りられるという。
 KAPのアニンディヤ・ファティマトゥザフロ営業マネジャーは、「カラオケができたりする上、プライバシーが保たれる。豪華なインテリアなど非日常も味わえる」と話している。
 一方、タクシー大手ブルーバードは、高級貸し切りバス「プレミアムバス・アルファ」を運行している。
 座席数は12で、会議スペースもある。ゆったりしたシートにはモニターが備わり、映画などを楽しめる。Wi―Fi(無線インターネット)に接続でき、カラオケもある。乗務員は運転手とウエーター各1人。2日間以上の旅程の場合、各2人になる。
 運賃は、ジャカルタ特別州から中部ジャワ州まで2日間借りると、燃料代、乗務員手当て込みで3500万ルピアほど。高速料金・駐車料金は別途必要。
 同社は、会議スペース付きの「アルファ」1台と、同スペースのない「ブラフォ」5台を運行中。レバラン期間中の予約はほぼ埋まっている。普段は、市内観光などに利用されているという。(坂田優菜)

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