一年で一番忙しい チキニ駅周辺 パルセル露店がずらり

 レバラン(断食月明け大祭)を約1週間後に控え、中央ジャカルタのチキニ駅周辺の市場では、パルセル(贈り物の詰め合わせ)を販売する30ほどの露店が並び、忙しそうにパルセルづくりに励む店側や値段交渉をする客などで活気づいている。

 場内には菓子やジュースをはじめとする食べ物だけの詰め合わせのほか、食器や時計、水筒や食材用のタッパなどを詰めたさまざまな種類のパルセルが並ぶ。
 チキニ駅向かい側にある露店「ファスヤ・パルセル」では18日午後2時ごろ、忙しそうにパルセルづくりをしていた。
 毎年レバラン前とクリスマス、年末に店を出しに来る。ことしのレバラン前は5月25日から6月20日まで店を出すという。
 同店では1日に5から10個のパルセルが売れ、売り上げは平均で200万ルピアから500万ルピアほど。16年のクリスマスのときは、売れ行きが良いときでも200万ルピアほどだったという。
 同店を切り盛りするデティさん(41)は「やはり最も売り上げが伸びるのはこの時期。忙しいけれどお祭り気分で毎年楽しい」と話す。   
 店内で一番大きくそびえ立つパルセルは高さ1メートル70センチ。値段は120万ルピア。デティさんは「2メートルのパルセルの完成を目指している」と話す。  
 木材の型に沿って品物を積み重ねていくパルセルの作成には2時間ほどかかるという。
 また、市場内にはパルセル用のかごや装飾用の飾りも販売しており、自分で購入した贈り物を詰めることもできる。
 場内には菓子のパルセルが多く並ぶが、次に多いのが食器のパルセル。菓子と食器のパルセルを同じ数だけ販売する「ソロ・パルセル」では25万ルピアから70万ルピアまでのパルセルが並ぶ。お店のオーナーであるアピッシャさん(30)は「ことしは40万ルピアの小さい食器のパルセルがよく売れる」と話した。同店では昨年の同時期に比べると、食器のパルセルを菓子のパルセル並みの値段にしたことで売れるようになったという。(上村夏美、写真も)

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