第10期324人が日本へ 看護師・介護士候補生 (2017年06月13日)

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 日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)に基づく看護師・介護福祉士候補者の受け入れ事業がことしで10年目を迎えた。第10期の候補者は324人(看護師29人、介護福祉士295人)。壮行会が12日、中央ジャカルタの在インドネシア日本大使館で開かれ、日本での健闘を誓い合った。

 昨年11月から6カ月間にわたる日本語の教育研修を終えた324人の候補者は、愛知県、大阪府、東京都へそれぞれ出発し、さらに12月まで6カ月間、日本語の教育研修を受ける。
 壮行会のあいさつで石井正文駐インドネシア大使は「日本に行ってからも努力を続け、最終目標である看護師、介護福祉士の国家試験に合格されることを心から期待しております。みなさんは日本とインドネシアの懸け橋です」と言葉を送った。さらに今後、インドネシア政府と連携し、同事業の制度をより良くしていきたいと話した。
 候補者代表のあいさつをしたジュニ・アファンディさん(25)は過去2回、候補者選定の書類審査と面接を受けたが合格できなかった経験を話し、「3回目、やっと合格することができました」と述べると会場から拍手が起こった。
 インドネシアのことわざ「成功は空から降ってこない」という言葉を使いながら「日本で失敗することもあるでしょう。でも何回も失敗しても一番大事なことはすぐ起きて、またチャレンジして、絶対に諦めないことです」と力強く候補者の仲間に声をかけた。
 最後にジュニさんが「道は自分でつくる、道は自分で開く、自分の足でしっかり歩んでいきましょう」と呼びかけると、候補者から大きな拍手が送られた。
 最後に候補者全員で2人組音楽ユニットKiroroの「未来へ」を合唱。涙を流す候補者もいた。 
 候補者は語学研修終了後、各受入施設で就労しつつ実地研修を受け、滞在中に日本の看護師国家試験及び介護福祉士国家試験の合格を目指す。看護師候補生は病院で経験を積みながら1年目から国家試験を受験できる。介護福祉士候補生は3年の実務経験を得て国家試験を受ける。 
 同事業は2008年、各国に先駆け、インドネシアから看護師・介護福祉士の候補者受け入れを開始した。09年からフィリピン、14年からはベトナムでも始まった。
 08年から16年度までにインドネシアの看護師593人、介護福祉士1199人、計1792人(平成28年9月時点)の候補者を受け入れ、そのうち国家試験に合格したのは看護師130人、介護福祉士330人の計460人となっている。
 ことしの介護福祉士の合格率は過去最高の62.4%を記録した。看護師の合格率は14.5%。難関の試験に合格しても、個々の事情で日本に定着できていないなどの問題がある。(上村夏美、写真も)

最後に日本語で歌を合唱する候補生たち
最後に日本語で歌を合唱する候補生たち

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