第2物流センターを新設 伊藤忠ロジ スルヤチプタ工業団地内

 伊藤忠ロジスティクスは31日、西ジャワ州カラワン県のスルヤチプタ工業団地内に既存の第1物流センターに隣接する、第2物流センターを新たに建設すると発表した。現地法人ILCロジスティクスインドネシアの下、ことし10月に完成させ、営業を開始する見通しだ。 
 伊藤忠ロジスティクス広報によると、自動車関連製品、食品や食材、消費財を主に扱う予定だという。 
 食品保管については「常温倉庫で冷凍冷蔵設備を設置する予定はないが、コールドチェーン需要については引き続きパートナー企業と共同して対応していく」という。 
 延床面積は約6500平方メートル。既存の物流拠点と合わせると3万7千平方メートルを超える規模になる。 
 ILCは2012年に設立。バハナ・プレスタシに出資、配送機能を強化し物流の一貫体制を構築している。 
 自動車部品の輸出入や物流において、輸送形態に適した荷姿への再梱包や混載輸送による効率化などを実施、物流コスト削減に注力してきた。
■活発な倉庫建設 
 消費の動向は見通し不透明だが、輸出入の伸びが予想される国内においては、需要に先駆ける形で倉庫の建設が活発だ。冷凍冷蔵の保管・管理を必要とする食品の需要の高まりなどを背景に、16年のネガティブリスト改正で、冷蔵・冷凍保管の倉庫業が100%外資に開放されたことが追い風となる可能性もある。 
 三菱倉庫のインドネシア現地法人で、倉庫業を営む三菱ロジスティクス・インドネシアは16年8月、西ジャワ州ブカシ県のMM2100工業団地に配送センターを建設すると発表した。ことし7月に完成の予定。延床面積は1万8千平方メートル、三菱倉庫の食品や薬品貨物の豊富な取り扱い経験とノウハウを生かし、生活産業系の需要に応え、他社との差別化を図る方針だ。 
 同じMM2100工業団地内では川西倉庫(本社・神戸市)が冷凍、冷蔵、定温機能を持つ専門倉庫を建設中。ことし10月の商業利用開始を予定している。 
 日本政府と民間企業の出資により設立された官民ファンド「海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)」が9億円を出資するなど、期待を集めている。(平野慧)

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