ラマダン前に故人をしのぶ 州営墓地カレット・ビファック
ラマダン(断食月)入りを前にした25日、中央ジャカルタ・プジョンポンガンの州営墓地カレット・ビファックでは大勢の墓参者が花で墓を彩り、故人をしのんだ。
インドネシアのムスリムには、ラマダン前とレバラン(断食月明け大祭)に墓参りをする人が多く、25日、墓地周辺は墓参者のバイクや車でごった返した。
夫と息子2人と両親の墓参りに来たシタ・サリムさん(61)は毎年、墓を訪れる。「ここに父母が一緒に眠っているの。レバランにも来るつもり」と話し、墓に花びらをまいて、静かに祈りをささげた。同墓地内にある祖母と祖父の墓も訪れるという。
墓地内には食べ物やコーラン、玩具などを売る屋台が沿道に並び、ハムスターなどを売る屋台には子どもたちが群がった。墓参り用の花びらやローズウオーターも5千ルピアから売られている。人々は花びらの入った袋やかごを手に墓を回り、水やローズウオーターで墓を洗って花びらを墓の上にまいた。
墓参者は肉親らの墓の傍らでコーランを読んだり、記念撮影や団らんを楽しんだりするなど、ラマダン前の休日を思い思いに過ごした。(坂田優菜、写真も)