開園200周年迎える ボゴール植物園 21日までイベント開催
西ジャワ州ボゴール市にあるボゴール植物園は18日、開園200周年を迎えた。18日から21日まで、「人と植物の調和」をテーマに記念イベントを開催している。
記念イベントの一環「大展覧会」では、同園のコレクションや200年にわたる歩みが紹介され、伝統芸能、ジャズパフォーマンスも披露される。
ほかにも、マラソンやランの展示会、映画祭や子ども向けのアクティビティが開催される。
同園によると、約87ヘクタールの敷地内で、世界最大の花として知られるショクダイオオコンニャクをはじめ、スイレンやランなどの植物約3300種が育てられている。
園内には、動物学博物館やメキシコ庭園、薬草園なども併設されている。毎年100万人以上が来園し、日本人にも人気の観光スポットになっている。
東南アジア最古の植物園として知られる同園は、イギリス東インド会社のラッフルズ総督宅の庭園が起源。
ジャワ島の統治がイギリスからオランダに移行した際、来イしたオランダ人植物学者ラインヴァルトが植物を集め、1817年に植物園として開園させた。以降、インドネシアの植物研究や植生保護の中心として機能してきた。
同園は希少なランの保護に注力しており、国営郵便ポス・インドネシアなどと協力し、さまざまな活動に取り組んでいる。この一環として、ポス・インドネシアは18日、ラン34種類の切手コレクションを発表した。(坂田優菜)