「ワナクライ」被害2件 新種ウイルス 病院の情報システム感染 (2017年05月16日)

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 英国や日本を含む少なくとも150カ国で合計20万件の被害が出ている新種のウイルス「ワナクライ」を使ったサイバー攻撃で、通信情報省は特別チームを立ち上げ警戒を呼びかけている。国内では少なくとも西ジャカルタの病院とジョクジャカルタ特別州政府機関で被害が確認された。
 ワナクライはランサム(身代金)ウェアと呼ばれるウイルスの一種。コンピューターが感染した場合は画面の文字が暗号化され観覧できなくなる。画面で言語を選択すれば復旧するが、金銭を要求される。国営アンタラ通信によると、身代金は300〜600ドル。被害が報告されている基本ソフト(OS)は今のところ、ウィンドウズのみ。
 国内被害が初めて報告されたのは13日朝。来院者は1日平均800人に上るという西ジャカルタ区パルメラのダルマイス病院で、院内の情報システムへの感染が確認された。
 通信情報省は14日に特別対策チームを立ち上げ、データのバックアップ▽セキュリティープログラムの更新▽メールに添付された不審なファイルを開かない▽ウイルス対策ソフトをインストールする――と対処法を示した。すでに感染したパソコンへの対策も案内している。ルディアンタラ通信情報相は「パニックになる必要はない」と強調した。
 ダルマイス病院では、全600台のパソコンのうち約10%が被害を受けた。15日現在もデータのバックアップと復旧作業中で、手作業の営業が続いている。
 ジョクジャカルタ特別州ジョクジャカルタ市住民登録局は14日、住民登録システムが一時的にアクセスできない状態に陥り、住民登録などの業務に支障が出た。局内の約100台がウイルスに感染しているか手作業で確認している。
 同州の政府機関では14日から時間を区切ってインターネットへのアクセスを停止し、情報のバックアップを取って被害拡大防止に努めている。ジャンビ州、西ジャワ州、バンテン州タンゲラン市でも対策を講じている。

新種のウイルス「ワナクライ」の対策を説明するルディアンタラ通信情報相=14日、アンタラ通信
新種のウイルス「ワナクライ」の対策を説明するルディアンタラ通信情報相=14日、アンタラ通信

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