手工芸品めじろ押し 小物・雑貨・衣料品 イナクラフト、あすまで
国内最大級の手工芸品展「イナクラフト」が30日まで、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開かれている。全国各地から小物や雑貨、衣料品などが集結するとあって、バイヤーや買い物客で連日にぎわいを見せている。
会場には外国人客の姿も目立ち、日本人好みの商品も多い。西ジャワ州ボゴール市で貝殻細工を作る「カリスマ・スルヤ・ルスタリ」は、名古屋や大阪に輸出している。「花の形のキャンドルホルダーやランプシェードが人気で、いつも日本から注文を受ける」と、店員のイカ・ヤルマンティさん(38)。窓貝や真珠貝でできた食器や石けん置きは、お土産にも喜ばれそうだ。
女性客が足を止めて眺めていたのは、バリ島から出展した「アジア・シルバー&バルソ」。シルバーや石を使ったネックレスやピアスは、10万ルピアからとお手頃。シンプルから豪華なものまであり、世代を問わずに身につけられる。店員のチトラ・サウィトリさん(25)は「どれも手作り。パールを使った商品が、日本の方に人気です」と話す。クタとスミニャックに店舗があるほか、オンライン販売や日本への輸出も手掛ける。
主催の手工芸品輸出・生産者協会(ASEPHI)はメーンロビーにジャカルタ特別州のブースを設置、地元の店が共同出展し、一押しの商品が所狭しと並んでいる。オンラインショップの「カメア」は、チーク材のまな板を販売。耐久性に優れた無垢材を使用しており、色や木目が一つ一つ異なる板を手にとって選ぶのも楽しい。
伝統素材を使ったかばんの「インドヘ」も出展している。牛革と東ヌサトゥンガラ州のテヌン(織物)を組み合わせたデザインが特徴。リュックにもショルダーにもなる使い勝手の良さも評判だ。
開催は午前10時〜午後10時。期間中、スナヤンシティー、タマン・アングレック、マルゴ・シティー、グランド・メトロポリタン、コタ・カサブランカの各モールとJCCを結ぶ無料シャトルバスも運行している。(木村綾、写真も)