インドネシアに進出 福岡発祥のチーズケーキ SNSで話題、行列も

 福岡発祥の洋菓子店「てつおじさんのチーズケーキ」がこのほど、インドネシアに初進出し、西ジャカルタの商業施設セントラルパーク・モールのLG階に1号店をオープンさせた。店内で焼くふわふわのチーズケーキが、インターネットのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で話題になり、8日の開店初日から行列ができる人気ぶり。6月ごろには南ジャカルタのポンドックインダ・モールに2号店を開く予定だ。
 同店は約30年前、福岡県で生まれ、欧米やアジア地域など海外に約220店舗を展開中。インドネシアが11カ国・地域目の進出先となる。 
 インドネシア支店責任者のリチャード・アディティヤ・ヌグラハさん(35)は、「体に良いものを求めるインドネシア人と日本人の舌はあまり変わらない。素材にこだわった日本のチーズケーキはヒットするだろう」と話す。
 隣国マレーシアではすでにハラル認証を受けており、インドネシアでも認証取得を目指すという。 
 1号店では、オープン3日目の10日午後も「1人1個限定」のチーズケーキを求める客約30人が列を作っていた。スイーツ好きの主婦や学生に混じり、宅配サービス「ゴジェック」の運転手も並ぶ。 
 人気のきっかけはSNSのインスタグラム。購入したケーキの写真を投稿することで次回割引になる仕組みを作るなど、店側はSNSを利用した情報発信に力を入れる。ケーキのできあがりを待っていた客のアルダ・クリスティアントさん(23)も「インスタグラムに投稿された、おいしそうな写真を見て来た」と話した。 
 店内で一つ一つ手作りされる直径約16センチのチーズケーキは、30年前から受け継がれるオリジナルレシピを採用。新鮮なオーストラリア産のチーズやヨーロピアンバター、日本の小麦粉などをふんだんに使い、口の中に入れた瞬間とろけるやわらかな食感が特徴だ。 
 味わい方は二つある。冷やした時はより甘く、チーズの風味をより強く感じることができる。常温時は、甘すぎず、柔らかくふわふわとした食感になり、食べ比べてみるのも楽しみの一つという。 
 チーズケーキは1個8万ルピア。23日まではオープン特別価格の5万ルピアで販売している。さくさくとしたラスクのような食感が特徴のチーズスティック(3万ルピア)も販売。
 5月以降はチーズタルトやズコット(プレミアムチーズケーキ)なども扱う予定。(上村夏美、写真も)

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