高架路線が完工 運行試験を開始 テンデアン〜チレドゥッグ トランスジャカルタ
首都圏専用バス「トランスジャカルタ(TJ)」初の専用高架路線、13高架路線が完工した。運営する州営トランスポルタシ・ジャカルタは22日、車両を使った運行試験を開始、道路状態などを確認する。開通は6月のジャカルタ誕生記念日に合わせる予定だ。
トランスポルタシ・ジャカルタとジャカルタ特別州公共事業局、運輸局が試験を実施する。公共事業局はじゃかるた新聞の電話取材に「建設工事が終わり、22日に運行試験を開始した。結果次第で運行開始日は変わる可能性がある」と説明した。試験では、完成した道路、階段、アスファルトの状態や停留所の設備などを確認する。
13高架路線は、トランスTVビル前(南ジャカルタ区テンデアン)〜ブディルフル大学前(同区チレドゥッグ)を結ぶ全長9.3キロ。高架の高さは最大20メートル超。混雑時に約2時間かかっていた所要時間は約30分に短縮される見込み。
停留所全12カ所のうち7カ所に設置予定のエレベーターと3カ所のエスカレーターは未着工。100段を超す階段だけで停留所に上がるのは不便だとの声が出ており、年内の完成を目指し設置を急ぐという。
建設費は州が2.4兆ルピアを拠出。国営建設アディカルヤとワスキタカルヤ、フタマカルヤなど8社が8工区に分かれて2015年3月に着工した。(中島昭浩)