モールに都市型水族館 西ジャカルタに開館 ペンギン見ながら食事も

 西ジャカルタのショッピングモール、ネオ・ソホー内に17日、都市型水族館「ジャカルタ・アクアリウム」がオープンした。商業施設内の大型水族館は、ジャカルタで初めて。ペンギンを見ながら食事できるレストランを併設するなど趣向を凝らし、新たな観光スポットになりそうだ。

 西ジャワ州ボゴールなどで動物園を運営するタマンサファリ・グループが手掛ける初の水族館で、マレーシアの水族館「アクアリアKLCC」と提携した。タマンサファリとアクアリアからやってきた、サメやエイ、熱帯魚など海の生き物を中心に約300種類を飼育展示。色鮮やかなカメレオンや大きな目が特徴のスローロリスなど、森に住む動物もいる。
 小さなサメやヒトデに触れる体験コーナーやカワウソを間近で観察できるトンネルなど、子どもから大人まで楽しめるよう趣向を凝らした。大水槽の中に人魚が現れる、珍しい水中ショーも話題を呼びそうだ。
 水族館のオープンに先駆け、昨年末に開店したレストラン「ピングー」は、週末には行列ができる人気ぶり。一面ガラス張りの水槽があり、18〜25度の気温で飼育できるというフンボルトペンギン6匹を飼育展示している。いずれもタマンサファリで繁殖した、3世代目のペンギンという。
 水族館ではグランドオープンを迎える来月以降、風や振動まで体感できる5Dシアターや、専用ヘルメットを着けて水槽の中を散歩できるシートレックも、順次オープンしていく計画という。
 インドネシア動物園・水族館協会によると、同会の会員水族館は、東ジャカルタのタマンミニ、北ジャカルタのアンチョールに次ぐ3カ所目。モール内の水族館は初めてだ。広報のレオ・ルマントさんは「渋滞がひどいジャカルタに、家族で楽しめる、ワンストップの娯楽施設を作りたかった」と開館理由を話す。
 オープン後初の日曜日となった19日、水族館は家族連れやカップルなどでにぎわいを見せた。友人と訪れた北ジャカルタ・プルイットの高校生、エブリン・タナーシャさん(17)は買い物や食事でこのモールをよく利用するといい、「モールにこんなに大きくてきれいな水族館ができるなんて」と喜んでいた。
 ネオ・ソホーはセントラルパークに直結し、マンションやホテルが併設する巨大複合施設。水族館はモールのLG階、LGM階部分にまたがる2階建てで、延べ床面積は約7千平方メートル。入場料は平日19万5千ルピア、土日は25万ルピア。(木村綾、写真も)

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