英大使呼び懸念伝達 海事調整相、客船座礁で

 英国のクルーズ船が西パプア州ラジャ・アンパットで座礁し、世界有数のサンゴ礁が広範囲に損壊した問題で、ルフット・パンジャイタン海事調整相は17日、マリク駐インドネシア英国大使を海事調整省に呼び、「サンゴ礁の被害は非常に深刻」と懸念を伝えるとともに、事故調査への協力を求めた。AFP通信などが同日報じた。

 海事調整相との会談後、マリク大使は、事故への遺憾の意を表明した上で「インドネシア政府と運航会社との間で、事故責任をめぐる問題が早期に解決されるよう望む」と述べた。
 インドネシア政府側は現在、現場に調査チームを送って被害状況などを詳しく調べている。正式な結果が出るのを待って、刑事、民事両面で船長や運航会社の責任を追及する方針。
 一方、観光省高官は、浅瀬の位置や潮の干満に関する情報を船長らが把握しておらず、これが判断ミスにつながったとの見方を示した。今後は、これら情報を含む航路マップを作成して、事故防止と観光振興の両立を図る考え。
 座礁したクルーズ船「カレドニア・スカイ」(4280トン)は英ロンドンにある船会社ノーブル・カレドニア社が運航している。船体の所有者はスウェーデンの民間企業で、船籍はバハマ。全長90.6メートル、全幅15.3メートル。
 ノーブル・カレドニア社によると、座礁事故は4日午後0時41分、ラジャ・アンパット県クリ島付近で起きた。インドネシア側当局と連絡を取り合いながら、同9時20分ごろ、タグボートによる離礁作業を試みたが失敗。同10時35分、満潮で船体が浮くのを待って現場を離れたという。

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