マルクス、ケフィン組が優勝 バド全英OP男子ダブルス 会場にインドネシア・コール
バドミントンの全英オープンは12日(現地時間)、英国のバーミンガムで、男子ダブルスの決勝が行われ、第5シードのインドネシアペア、マルクス・フェルナルディ・ギデオン、ケフィン・サンジャヤ・スカムリョ組が中国ペアを破り初優勝した。試合会場に「インドネシア」コールが響き渡り、インドネシアペアの活躍に歓声が上がった。
試合結果は2—0(21—19、21—14)のストレート勝ち。白熱したラリーを展開、終始優位に試合を運び試合時間わずか35分で勝負を決めた。
全英オープンは、世界バドミントン連盟(BWF)主催の大会中でも格付けが高い。優勝を決めたマルクスは、インドネシア・バドミントン協会(PBSI)の公式サイトに「このような大会で優勝できたのは初めてで、とてもうれしい。まだチャンピオンになれたことが信じられない気持ちだ」と喜びを語った。
13日付主要紙コンパスは、全英オープン優勝の快挙を1面で大きく紹介。ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領もツイッターで「インドネシアの誇り」と祝福した。
毎週末、中央ジャカルタ・スナヤンでバドミントンを楽しむムハマッド・ソレさん(38)は「昔のように世界と渡り合えるインドネシア人選手が増えてくれれば」と快挙を祝った。
マルクス、ケフィン組は現在世界ランク5位(BWF公表)。昨年は中国オープンなどの国際大会で優勝し、一時世界ランク2位まで上がった。2人とも20代と若く、2008年北京五輪男子ダブルスで金メダルを獲得したヘンドラ・スティヤワンの後継者と期待されている。
今回、決勝で破った中国ペアは世界ランク6位。15年に1度対戦し、当時は敗北した。(佐藤拓也)