語学通じ日イの懸け橋に JCCが創立20周年

 インドネシア語や日本語、文化講座を開講するジャカルタコミュニケーションクラブ(JCC)が創立20周年を迎え、5日、南ジャカルタのホテル・グラン・マハカムで記念パーティーが開かれた。関係者約150人を前に、日イの友好や相互理解促進に向け、「懸け橋」として歩み続ける決意を新たにした。
 JCCは1997年3月、日本人がインドネシア語を、インドネシア人が日本語を学ぶ語学学校としてスタートした。その後、「言葉を勉強するだけでなく、学習した言葉を使ってほしい」と、インドネシア人講師によるインドネシア料理クラスやフラワーアレンジメントなどの文化講座も始めた。語学・文化講座は常時計300〜400人が受講している。
 日本人向けに、インドネシアの生活やプアサ(断食)の習慣を解説するセミナーも開催。また、新年会や七夕会、ジャカルタツアーなど、日イの受講生らが多言語で交流する場を提供してきた。日イの友好増進への取り組みが評価され、2013年には日本の外務大臣表彰を受賞した。
 JCC創設者の甲斐切清子さんは「設立した年の後半にアジア通貨危機が襲い、翌年には5月暴動が起きた。本当に大変なスタートだったが、受講生に恵まれた」と振り返った。もう1人の創設者のヘルリナさんは「JCCは創立以来、常にインドネシアと日本の親和、友好、相互理解の懸け橋を目指し、評価いただいた。インドネシアと日本のために、さらに歩みを進め、より良い語学学校となることをお約束します」とあいさつした。
 5日のパーティーには、甲斐切さんらがインドネシア人大学生たちと共に立ち上げた、「JCCの兄弟分」である日本語ミュージカル劇団「en塾(エンジュク)」の団員たちも祝いに駆け付け、歌舞伎や剣舞、落語などのパフォーマンスを披露した。(木村綾、写真も)

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