きょう統一地方首長選 101自治体 7州・76県・18市 ジャカルタ知事選 決選投票にもつれ込むか (2017年02月15日)

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 史上2回目となる統一地方首長選の投開票が15日に行われる。全国の101自治体の首長を一斉に選び、大勢は同日夕に判明する見通し。現職の宗教冒とく問題などで混迷を極めたジャカルタ特別州知事選は、三つどもえの接戦の末、上位2組による決選投票にもつれ込む可能性がある。

 統一選は2015年12月に続く2回目の実施で、今回は16年7月〜17年12月に任期満了を迎える地方自治体の首長が対象。アチェ、バンカブリトゥン、ジャカルタ、バンテン、ゴロンタロ、西スラウェシ、西パプアの7州と76県、18市で実施される。
 3候補による接戦が予想されるジャカルタ特別州では、いずれの候補も過半数を得票しなければ、上位2候補による決選投票を4月19日に行う。
 前回12年の同州知事選で、中部ジャワ州ソロ市長から当選したジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)氏はそのわずか2年後に大統領に就任。19年の大統領選を見据えた今回の知事選では、メガワティ元大統領率いる最大与党の闘争民主党(PDIP)や市民団体の強固な支持を得た現職のアホック氏(50)相手に、各政党が締め切り直前まで候補者選びに苦しんだ。ユドヨノ前大統領率いる民主党は同氏長男で元軍人のアグス・ハリムルティ・ユドヨノ氏(38)、プラボウォ氏率いるグリンドラ党は前教育文化相のアニス・バスウェダン氏(47)という、いずれも新顔を選んだ。
 出馬表明後の昨年10月には、アホック氏のコーラン侮辱問題が浮上。イスラム団体による反アホック運動が拡大し、昨年12月の抗議集会は全国から20万人を動員した。宗教冒とく罪で起訴されたアホック氏は、被告として投票日を迎える。
 土壇場で擁立されたアグス、アニス両氏だったが、アホック氏相手に健闘し、ムスリムの間で順調に支持を拡大。年末には複数の世論調査でアグス氏優勢の結果が出た。しかし1月の公開討論会以降、具体性を欠く政策や的を射ない答弁が指摘されたアグス組が失速するなど、先が読めない展開が続く。
 今回の知事選では、ソーシャルメディアを使ったネット選挙が過熱し、中には偽の情報や誹謗(ひぼう)中傷も目立った。アホック氏のコーラン侮辱発言は、編集された動画がネット上で拡散され、攻撃材料となった。ユドヨノ氏は選挙戦終盤の2月、ツイッター上で政府批判を展開。選挙運動終了後の冷却期間にも、ネット上には候補者の話題が出回り続けた。
 最新の世論調査では、アホック氏がリードしている。調査機関チャルタ・ポリティカが2月3〜8日に764人を対象に行った調査によると、アホック氏が39%でトップ。アニス氏が31.9%、アグス氏が21.3%で続いた。浮動票にあたる「未定」は7.8%だった。
 このほか、ジャカルタ近郊のバンテン州知事選は、前タンゲラン市長のワヒディン・ハリム氏(62)と汚職で退任した前職の息子アンディカ氏(31)のペアを俳優出身の現職ラノ・カルノ氏(56)が迎え撃つ。
 日系企業の工場が集まる西ジャワ州ブカシ県では、現職や前職など計5組が戦う。ロックミュージシャンのアフマッド・ダニ氏(44)が、前職のサドゥディン氏(55)と組み副知事候補としてグリンドラ党などから出馬している。(木村綾)

総選挙委員会(KPU)が用意したジャカルタ特別州知事選の投票用紙=アンタラ通信
総選挙委員会(KPU)が用意したジャカルタ特別州知事選の投票用紙=アンタラ通信

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