各地で新年祝う 花火上がり、ラッパ響く

 2016年12月31日夜、新年を待ちきれないかのように手持ち花火が上がり、紙ラッパの音が鳴り響いた。インドネシア各地は一気に新年ムードに包まれ、ジャカルタ特別州内でもホテルインドネシア(HI)前などで大勢の市民が新年を祝った。一方、中央ジャカルタのタムリン通りやスディルマン通りを歩行者天国にする「カーフリーナイト」は、安全上の理由で急きょ中止となった。

 31日午後11時半、HIの噴水周辺は人で埋まり身動きが取れないほどで、車は通行できなくなった。元日を迎えると噴水周りで赤い発煙筒がたかれ、住民らが打ち上げる手持ち花火と煙が上空を舞った。
 HIそばの歩道橋上で年が明けるのを待っていたユニさん(19)は、友人と花火を背景にセルフィー(自撮り)に夢中。「(カーフリーナイトの)イベントはなくなったけど皆で花火を打ち上げ、紙ラッパを吹いて、とっても楽しい。ことしは昨年よりもっと良い年になりそう!」と笑顔で話した。
 カーフリーナイト中止の理由について、特別州運輸局のアンドリ・ヤンシャ局長は31日、予定エリアのタムリン、スディルマン両通りでは大量高速鉄道(MRT)と環状高架道路の建設工事が進行中で、ステージなどを設置しイベントを実施すると、安全性に問題があるためと説明した。
 ジャカルタ特別州内では、北ジャカルタのアンチョール公園や西ジャカルタのコタ・トゥア地区のファタヒラ広場、中央ジャカルタのモナス(独立記念塔)広場、東ジャカルタのテーマパーク、タマン・ミニ・インドネシアでも、新年を祝うイベントが開かれた。
 また、中部ジャワ州マグランにある世界遺産ボロブドゥール寺院では、5千個のランタンが飛ばされ、幻想的な景色が観光客らを魅了した。バリ州クタビーチや南スラウェシ州マカッサル市のロサリ海岸などでも、観光客らと地元住民が共に新年を祝った。
 一方、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ大統領)は、西ジャワ州ボゴールの大統領宮殿(イスタナ・ボゴール)で、ユスフ・カラ副大統はバリ島のタンパックシリン宮殿でそれぞれ家族と共に新年を迎えた。(毛利春香)

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